旬の生ガキ

秋は生ガキがおいしくなってくる季節だ。
末尾にアールの着く月からといわれている生ガキだが、9月はまだまだで、本当の旬は12月から1月。しかし10月終わりから11月でもそこそこおいしくなっているはず、パリでははずせない名物だ。

前回の経験で、生カキしかない専門店よりも、値段の高いドームやカフェ・ド・ラペのような有名カフェよりも、費用対効果が良かったオデオンとリヨン駅前のカフェに
行った。

まずオペラ座での観劇のあとリヨン駅前のカフェ・ルロペアンへ。
演奏会の終了は10時半は廻るので、深夜1時過ぎまでやっている年中無休の
このカフェは重宝だ。

内装に変更ナシ、アールヌーボー風のパリらしいインテリアである。

これも前回からの経験で単価は高くてもサイズの大きなものを頼んだ方がおいしい。
スペシャル、ブロンなどのサイズNr2を半ダースづつ頼む。

スペシャル・ブルターニュ

スペシャル・ノルマンディ

ブロン

オデオンのアトラスにはアイさんが京都に帰る前日プチ・送別会に行った。
相変わらず混んでおり、賑やかだ。少し静かな2階席に通してもらう。

スペシャルのNr2を頼もうとするが、もう今日は売り切れとのことでNr3になる。
しかしフレッシュで十分おいしい。



定番のカキのあとはオニオングラタンスープ

冷たい生カキの後、熱々のスープを頼めるから庶民的な
カフェの生ガキはいい。
オニオングラタンを労働者階級の食べ物とした老舗高級
レストランや専門店ではスープを出さないところが多い。

パリを離れる日も近くなった頃、最後にもう一度生ガキをと昼間のリヨン駅に向かう。

リヨン駅は大きな駅だが、正面玄関を出るとカフェ・ルロペアンはすぐ見えるので、
方向音痴のとらでも待ち合わせができる。

またスペシャルとブロンのNr2を半ダースづつ。

付合せのフレンチポテト

これらを前菜にして、
とらのメインはオニオングラタンスープ、順当だ。

なんといののメインはタルタルステーキ

滞在中一度は食べたかったとか。念願が叶い大満足。
味付けが絶妙、マグロのタタキみたいで大変おいしかったそうです。(とら)

Brasserie L Europeen
2 rue de Lyon 75012
電話 01-43-43-99-70

L'Atlas
11 rue de Buci, 75006
電話 01 40 51 26 30