1332866236**[食事]ねずみ山公園のレストラン

連日快晴が続いている。桜はまだかいな、とパリのお花見スポット、ソー公園に下見に行った後、とらと待ち合わせてモンスリ公園のレストランへ行った。
モンスリ公園に面したこのガラス張のレストラン、パピヨン・モンスリ、は日比谷公園松本楼とは違うのだ。ナポレオン3世のころ創業という歴史を持ち、マタ・ハリレーニン、フジタ、サルトルボーボワールサガンなどが世界情勢や芸術、哲学、人生をだべっていた店なのだ。外を通るたびに一度は行ってみなければと思っていた。

黒服が扉を重々しく開け、ご予約は?と聞く。何を大層な、こんな公園のレストランに予約する訳ないじゃん、と内心思った。案の定問題なく席へ案内される。角の窓際の席だ。
座って落ち着いたところで店内を見回すと、背広にネクタイという接待族と思われる人種が多い。女性もスエットなどではく正装とはいかないがスーツ、ワンピースなどきちんとした服装。
こちらは郊外の公園へ行った帰り、スポーツウエアに運動靴だ。続々と席が埋まっていくが大半がビジネススーツだ。内心いい席に案内されたと喜んでいたが、最後の一席がたまたま空いており、他の客から目だたないよう店内の端の隅の席に入れられたような気がしてくる。

窓の外には枝垂れ桜が見え、日差しは眩しい。
久しぶりの白いテーブルクロスのかかった高級店との実感が湧いてくる。


喉が渇いてたので、ハイネッケンの生を頼む。
とらは気取ってキールの白ワイン割りだ。



アミューズはパイ地のサクサク感がいい。


とらの前菜 
エコス(スコットランド)産のサーモンのマリネ。
フランスではエコス産が最高級とされている。
野菜の付け合せもおいしい。

こちらは
蟹肉とレタスの
ミリュフィーユ風サラダ。
付け合せの
マンゴーの
風味よし。


赤魚
(ヒメジか?)のロースト。
焼き加減も
いい。

子牛のステーキ ナスのカネロニ添え。
肉質は実に
ジューシィだ。

デザートは
パイナップルの
コンフィ

とらの好きな
クリームブリュレ





コーヒーにはマドレーヌが添えられて。

帰り際のテーブルにいた老夫婦は
犬を二匹も連れていた。
こちらの犬はおとなしい。
ワンとも鳴かない。

前菜・メイン・デザートの3コースメニューが51ユーロ/ひとり。
ムスカデと食前酒とバドワも入れて   合計145ユーロ

グラスにワインがなくなるとパッとギャルソンが注ぎにくるサービスの良さと
料理の間合いのスピード感は我々には合っていた。
もう無縁となったが、お昼の接待には好適だと思う。(いの)

Pavillon Montsouris
20 rue Gazan 75014
電話 01-43-13-29-00