2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ペールラシューズ墓地 その二

ペールラシューズ墓地には歌手、俳優、ダンサーなど芸能人の墓も多い。古くはアレクサンドル・デュマの戯曲の上演に助力したという名優タルマ。 フランス革命を支持し、ナポレオンとも親しかったというコメディフランセーズを担った 男優の墓のある通りはタ…

ペールラシューズ墓地 その一

モンパルナス墓地で墓探しにめざめた後、いのが次はペールラシューズとお墓の地図を事務所からもらってきてから6ヵ月、天候が安定してきた晩秋、ペールラシューズ 墓地で3日間かけて墓をめぐった。 正面入り口 まず、ペールラシューズ墓地と言えばショパン…

オペラ 3連戦

バスチーユ・オペラ座へ向かう人々。開場時間7時はもう夕暮れ時。 10月からオペラの2012〜13年のシーズンが本格的に始まった。 当初は10月23日が初日の「トスカ」だけの予定だったが、S−F夫妻に付き合って 「フィガロの結婚」、ナタリー・デ…

パルナス138

最近気に入っている店が2軒ある。どちらも安くて、しかも実に旨いので通っている。 その一つはモンパルナス通り138番地、ヴァヴァン交差点から歩いて数分、 住所を店の名にした 「パルナス138」という。 単純だが覚えやすい。12時半過ぎには常連で…

秋のリュクサンプール公園

リュクサンプール公園は雪の冬、春の桜、初夏の緑をカメラに収めてあるが、 秋の黄葉の季節は絶対外せない、とやって来ました。 この公園は彫像が多数点在するが、動物も結構ある。 昼前のせいか閑散としていた。 フランス女性の太極拳はめずらしいかも。 プ…

ザッキン美術館

春先から何度来てもずーっと改修中で閉鎖されていたが、やっと10月10日 展示物の入れ替えを終えオープンした。 ヴァヴァンやポルト・ロワイヤルから5〜6分、うっかりすると通り過ぎる位この 美術館の標識は地味だ。 アッサス通りの中ほどの袋小路の突…

ねずみ山公園のランチ

パリ再訪のS-F夫妻、今回はうちから徒歩で30分ほどのアレジアのキッチン付き アパートメントホテルに滞在している。 丁度うちとの中間にあるお馴染モンスリ(ねずみ山)公園のガラス張りのレストランで ランチにしようということになり、公園入口で待ち…

ストラスブール

仏語ストラスブール Strasbourg は独語シュトラースブルグStrassburg の変化である。言葉の意味は「街道の砦」。古来から交通の要衝だった町だ。 古代ローマ帝国はここに北東への備えとして砦を築き、ゲルマン民族の大移動以降は神聖ローマ帝国に属していた…

コルマールの街

アルザス地方2日目、小雨混じりの天気なので独仏国境ライン河へのドライブは断念となり、ゆっくりコルマール旧市街を探訪しようと決定。 まずコルマール駅へ向かった。駅前に駐車する。日曜日なのでタダ。 駅舎は小都市の昔の駅みたいで感じがいい。 プラッ…

アルザスワイン街道

フランス・ドイツ国境のライン川に並行して連なるヴォージュ山脈。その東斜面に広がるアルザスのブドウ畑の間を縫って北はマルレンアイムから南はタンまで、およそ 170 km に渡ってアルザス・ワイン街道(Route des Vins d'Alsace) が続く。 街道沿いに…

アルザス小旅行 コルマールへ

ゴールデンウィークにパリに来てくれたS・F夫妻、すっかりパリが気に入ったらしく、 10月再訪、今度は一泊でアルザスへ行こうという事になった。 ストラスブールまでTGVそこからレンタカーという、いつものレール&レンタカー方式である。 パリ東駅8…

アラン・デュカス

とらのお誕生日、いのがアラン・デュカスでご馳走してくれるという。 アラン・デュカス本店は三ツ星中の三ツ星レストラン、場所は一流中の一流の五つ星 ホテル、プラザ・アテネである。 とらはがんばってぼかしの着物に花の刺繍の帯。いのも久しぶりのネクタ…

プチ・パレ パリ市立美術館

アンヴァリッドを背にしてセーヌに架かる橋の中で一番豪華なアレクサンドル三世橋を渡った両側にグラン・パレ、プチ・パレが対をなしている。 この橋からシャンゼリゼまでの広いけれど短い通りはチャーチル通りという。 プチ・パレの建物の脇に元英国首相ウ…

バルビゾン

フォンテーヌブローの森は、東京都の面積に匹敵すると言われている広大な地域だ。 バルビゾンはフォンテーヌブローの森の端にあり、宮殿から車で10分、自転車で森の中を通って行くコースもあるらしい。ホテルに着いたのが夕方5時過ぎ、陽のあるうちにとさ…

フォンテーヌブローへ

1964年東京オリンピックの年にパリに留学していた2人の女性を主人公にした、 角田房子の「風の鳴る国境」という小説がある。 私が是非パリに住んでみたいと思った最初の動機ともなった小説である。その中で 鮮明に覚えていたのが、セーヌ川が下流から上…

レストラン・ケイ

2012年度版ミシュランガイドで星をもらっている日本人シェフはパリで6人いるという。(パリ以外で7人、フランス全体では合計13人) 1990年代前半、パリによく出張で来ていた時には日本人シェフはステラ・マリスの 吉野氏だけだったのに、進出が…

軍事博物館

アンヴァリッド(廃兵院)正面ゲート脇には大砲が砲列を敷き、アレクサンドル三世橋やグラン・パレ方面に照準を向けている。 建物の正面にも中庭にもいろいろな時代の大砲が並んでいる。 中庭に入った両側の建物が、中世から第二次大戦までをカバーする世界…

アンヴァリッド 

アンヴァリッド(廃兵院)はルイ14世が退役傷痍軍人の療養施設として建てさせた。 彼の時代は戦争に明け暮れており、多くの傷病兵が発生、その受け入れ施設が必要となった。1674年までに完成した建物は4,000人収容できる大きなものだ。 その後方…

モンパルナスの中華

パリには14区と9区に中華街があるが、そこまで本格的でなくてもちょっとした町の 中華がうちのそばにないものかと思って探していた。我が家から歩いて15分以内に ヴェトナム料理は多いが、我々のイメージする中華店、つまり中国語のメニュがあり、 飲茶…

ねずみ山公園の彫像たち

モンスリ公園に彫像は全部で9体ある。 いつものゲートの正面に、翼を広げた 戦いの天使、「武装平和」という 円柱が建っている。 右手が丘、左手へ下ると池だが、彫像の多くは何故か池の周囲に配置されている。池に向かうと、まず見えてくるのが「初めての…

パレ・ド・トーキョー パリ市立近代美術館

イエナ広場とアルマ広場を結ぶウィルソン大統領通りの青空市をとらは贔屓にしてよく行くが、この通りの中間あたりにパレ・ド・トーキョーがある。 1937年の万博に合わせて造られ、フランスの美術史展覧会が行われたが、セーヌ河に面したテラス側の道は1…

ヴェルサイユ行進その2

中一日置いた日曜日、快晴である。 筋肉痛も治まったし、エレベータも廊下の照明も直った。ヴェルサイユ行進を続ける ことにした。9時に家をでて、バスでサンクルー広場へ向かう。 9時40分サンクルー門から出発。凱旋門ほどではないが、ここも放射線状の…

閑話休題 カフェ・フランス

モンパルナス駅裏界隈に立派な名前のカフェがあるので入ってみた。 この日は爽やかな日だったので、 まずアペリティフとして カンパリ・ソーダとカンパリ・オレンジを注文。初めての店は、いのは定食、とらはアラカルトを取り試してみる。 定食の前菜 鰯のマ…

ヴェルサイユ行進その1

10月6日はフランス革命の民衆による2大エポックメーキングな事件のひとつ、女たちのヴェルサイユ行進が国王ルイ16世一家をパリに連れ帰った日だ。 フランス革命オタクのとらがパリ滞在中にやりたいことのひとつが、この女たちの壮挙を追体験するため、…

ウィーン楽友協会:ポリーニとアバドの共演

ウィーン最後の晩はこの旅行の目玉、ポリーニのピアノである。 現代クラッシック音楽の最高峰と言えるポリーニとアバドの競演でモーツアルト・ピアノ協奏曲第17番を楽友協会の「黄金のホール」で聞く....夢のような話だ。 ウィーン楽友協会正面。18…

ウィーンの森

シュトラウスのウィンナーワルツで良く知られている曲といえば「美しき青きドナウ」と「ウィーンの森の物語」であろう。 ウィーンの森に行きたいと思ったが、今回はレンタカーをする予定もないし、したとしても見るべきポイントも分からない。そこでツーリス…

ベルヴェデーレ宮殿-クリムト展

今年はクリムト生誕150周年ということで、ウィーンでは10カ所以上の美術館・博物館で特別展示が行われているが、その中の目玉はベルヴェデーレ上宮だ。 7月13日から2013年の1月6日までの半年間、世界最大のクリムト・コレクションと 銘打ち、…

ドナウ川と大観覧車

ウィーン4日目、翌日昼の便でパリに戻るので、実質的な最終日となる。 予定は盛りだくさん。ウィーンに来たからにはドナウ川に行かねばと、朝一番に地下鉄1号線でドナウ川の中州の駅「ドナウ島 Donauinsel」に向かう。 ウィーンの地下鉄はパリのメトロより…

ウィーンの食事

はなからウィーンの食事には期待していなかった。 あまり美味しいものがあるとは聞いていなかったし、行きたいような名のあるレストランも寡聞にして聞かない。 従ってウィーン滞在は最近気に入っている台所付きアパートメントホテルにして、パリから食料を…