さよなら ダンフェルロシュロー

3年前、1年間のパリ滞在中のアパートはダンフェルロシュロー駅から歩いて7分、ねずみ山公園と駅との中間地点にあった。 今回もこのアパートを借りたいと思ったが、持ち主と連絡つかず断念。 日本人向けに「暮らすように観光するパリ」的に宣伝しているア…

パリの新コンサートホール

フィルハーモニー・ド・パリは、ベルリンのフィルハーモニー・ホールに 負けじとフランスがパリ管弦楽団の本拠地として建設し、予定から大幅に遅れて今年1月に やっとオープンしたばかりの最新のコンサートホールだ。 パリ滞在中に一度は行ってみたいと思っ…

チーズとワイン

日本と比較して、フランスに潤沢にあり、しかも安価で我々の好きなものはたくさん あるが、なんていったって一番はチーズとワイン。 これらをなんとか日本に持ち帰ろうとリサーチした。まずワイン。 3年前に48本をクロネコヤマトの航空便ワインダイレクト…

犬も歩けば.....

イノも歩けば...棒にあたる。 見聞したもの、パリ拾遺集にしてみました;犬の糞を避けて歩いていた3年前と比べるとパリの街散歩は快適になった。 もちろん皆無になった訳ではないが大幅に減ったことは間違いない。 この看板は「アイ ラブ マイ カルチェ…

枯葉

パリの枯葉を見て、シャンソン「枯葉」もショパンの葬送行進曲付きソナタの最終楽章「新しい墓にまき散らされる枯葉」のイメージも,日本の落ち葉とは全く違うということを実感した。 日本のようにハラハラとは散らない。バサバサと落下してくる。 湿った土に…

ピカソ美術館

3年前パリに住んでいた頃、ピカソ美術館は数年に渡る大改修中でついに訪れる 機会がなかった。 そんな訳で、パリに行ったらまずピカ美に行こう、と二人で言っていたのに、帰国まであと1週間を切った今日やっと実現した。 そんなに忙しかったハズもないのに…

旬の生ガキ

秋は生ガキがおいしくなってくる季節だ。 末尾にアールの着く月からといわれている生ガキだが、9月はまだまだで、本当の旬は12月から1月。しかし10月終わりから11月でもそこそこおいしくなっているはず、パリでははずせない名物だ。前回の経験で、生…

ショパンコンクール優勝者リサイタル

ショパンコンクール優勝者リサイタルはパリでは一日だけ、それもオーケストラなしの独奏会だ。 コンサート会場となったのは、今年の1月にフィルハーモニー・ド・パリができるまで パリ管弦楽団の本拠地だったサル・プレイエルと並ぶ老舗、サル・ガヴォー。 …

ぶらぶら歩き

今日は大家がタオルとシーツの交換のため午前中に踏み込んでくる予定だ。 とらはサッサと、どこかへ出かけた。 シーツの交換になど立ち合いたくないので我も当てもなくぶらぶら歩きに出かけた。 余談だが、毎日あちこち犬のように歩き回っている。 カネがか…

プチパレ 国芳展

日本にいた時、日経新聞に「パリで国芳展開催」と報じられていた。 そのことをなんとなく覚えていた程度だったが、プチパレでやっていると知って 行く気になった。 プチパレは好きだ。建物が好きだ。サイズがいい。 玄関もいい。 常設展を観るだけなら無料と…

アパートでの自炊

ワルシャワとパリでアパートを借りて自炊するために、日本から持って行ったものは; 1)包丁:国内旅行でも自炊のときは必ずよく切れる小さな包丁を持っていく。 2)折り畳み式サラダ水切りボール: 生野菜を洗ってから水切りするのに必須。 3)灰汁すく…

とあるエピソード

フランスでは月曜日が日曜日。美術館や商店など多くの店が休む。 ランチを食べに下手に遠出し空振りとなると面倒。 アパートから100M位の近さなのに今までいったことがなく、店の名が奇抜なため 気になっていた店をのぞくと営業していた。 店の名は「南…

「愛の妙薬」初日

ショパンコンクールの次に今回の旅行で楽しみにしていたのはバスティーユ・オペラ座での、ロベルト・アラーニャ主演の「愛の妙薬」。日本で初日を予約しておいた。 アラーニャは今一番充実しているフランスのテノール。前回のパリ滞在の頃はパリ 公演がなか…

朝の散歩コース

ともかく日の出が遅い。冬時間になったのに、8時過ぎにようやく明るくなり始める。 従ってなんだかんだで散歩に出るのは9時半を過ぎた頃だ。 それでもルネコティ通りのプラタナス並木はまだぼんやりして陽が廻っていない。 モンスリ公園脇にある当地では珍…

ドービル

朝8時、まだ暗い。 ホテルからルーアン駅まで地下鉄で一駅、レンタカー・ハーツのカウンターに行く。 今回はメジャーな会社なので駅裏などではなく、ちゃんと駅構内にあり全てスムースにいった。 名前を名乗っただけで手続き書類を出してきて、駐車場への行…

ジル

ルーアンは確かに右岸側にあった。 画面奥がセーヌの上流。ボートの側に旧市街がある。 その河岸に今宵7時半に予約したディナーの店、 ミシェラン2つ星の「ジル」がある。 メニュー検討の結果、いろいろお試し 7皿セットのコースにした。食前酒キールを飲…

ルーアン

一日ぐらいはパリから離れて小旅行をしたいと思った。 北か南か……前回のパリ滞在時、ノルマンディーとブルターニュ、大西洋の方には行かなかった。 ブルターニュは一泊旅行には遠いが、ノルマンディーは手ごろな距離だ。 ノルマンディーの中心地ルーアンには…

リュクサンプール公園

アパートからリュクサンプール公園は意外と近かった。 ダンフェル広場に出てからポルト・ロワイヤルへ向かうのは大周りになる。 広場からの放射状の道路をつなぐ小道を斜めショートカット。15分程だった。 公園の南端「マルコ・ポーロの庭」の入り口に立つ…

オペラ・ガルニエ

同時期にパリ滞在を予定していた京都在住の友人アイさんとパリに行くなら一回はオペラ座(ガルニエの方)に行こうと日本にいる時から決めていた。 オペラは今ではバスティーユでやることが多いので、ガルニエの演目は主にバレーである。 オペラ座ホームペー…

モンマルトル墓地

パリほど墓地が観光地化している都市はないと思う。 3大墓地と呼ばれる19世紀初頭にできたペール・ラシューズ、モンパルナス、 モンマルトルに多くの有名人の墓がまとまってあるからかもしれない。モンマルトル墓地は3年前のパリ滞在で行き残したところ…

パリのアパート

短期滞在アパート入居時の最大のポイントはチェックインの段取りだ。 ホテルと違って借りる部屋は個人所有で、そのオーナーといつ、どこで、何時に 待ち合わせるか、を事前にメールで決めておく必要がある。 ホテルのようなフロントがあるわけではない。待ち…

モンパルナス墓地

秋もたけなわ、木の多い墓地の紅葉は最盛期を迎えている。 アパート真向かいのモンパルナス墓地を再訪した。 この墓地の特徴はバックにモンパルナスタワーが見えること。 モンパルナス墓地に眠る著名人といえば まず、 サルトルとヴォーボワール 墓は最近磨…

ビストロ・ペンギン

久しぶりにダゲール街で昼飯を、と繰り出す。 そういえばモンパルナスに近い、日替わりメニュ2品で15ユーロぐらいの気に入っていた店があった。 そうそう、この店ペンギン、昔変わらぬ懐かしい店のたたずまい。 迷わず入ったが、すぐに違和感を感じた。 …

ショパコンの興奮さめやらず、一方やはり食事はパリ

パリに戻った翌朝、さっそくカフェ・ランデブーで朝食、ワルシャワのスタバよりは断然いい。卵3つの目玉焼きを食べたので、昼は抜いて夜13区の中華インペリアル ショワジーへ。スープ、スズキの葱ショウガ蒸し、豆腐と野菜の炒めものをとる。以前と変わら…

ポーランド後記

ワルシャワ滞在中の書き残したことをいくつか記しポーランド編の最終 としたい。ー ショパン命日のミサ10月17日(土) 雨 − この日のショパコンはお休みで、ショパンの心臓が安置されている 聖十字架教会で追悼ミサがあった。 整理券が出ているとか、2…

ワルシャワ観光

ワルシャワ滞在中はほとんどが曇りか雨で、日照時間は滞在中累計で5〜6時間 程度だったろうか。 ショパコン午前の部終了はだいたい14時半近くになる。 朝からも雨が上がり、このチャンスに、と急いで戻り革靴を運動靴に履き替え旧市街へと向かう。 中央…

ワルシャワお食事事情

食べ物の話しかないと一部読者に不評な「いのとら日記」だが、今回ワルシャワ編 ではほとんど取り上げなかった。 というのは、ワルシャワは食べ物がまずいのだ。 5年前のポーランド行でそれを痛感してのキッチン付きアパートとなったのだが、良い食材が手に…

ショパンコンクール会場風景

地下鉄中央駅前広場。 (クリックすれば大きく見ることができます) 皆さん足早でわき目もふらず突進して行く。 東京駅の雑踏と較べてもそのスピードは早い。 ここから会場のワルシャワ・フィルハーモニック・ホールまで徒歩5分。 ショパンとおぼしき像と国…

ショパンコンクール その3

決勝の日は雨だった。 こちらの人は雨でも傘をささない人もいるが、けっこうな降りである。 雨が大嫌いな、いのは行かないというので、ひとりでショパコン会場に向かう。 灯りがともり始めていた。 ← ショパコンの公式ロゴ 開演前1時間半というのにもう20…

ショパンコンクールその2

今回の応募者445名から優勝者決定までの流れは以下の通りである。 1)書類・DVDによる審査 選抜された152名が本年3月に発表され 2)予備予選 4月13日から順次召集され実技テストがあり81名が 25日に選ばれた。 こうしていよいよサドンデ…