プチパレ 国芳展

日本にいた時、日経新聞に「パリで国芳展開催」と報じられていた。
そのことをなんとなく覚えていた程度だったが、プチパレでやっていると知って
行く気になった。

プチパレは好きだ。建物が好きだ。サイズがいい。
玄関もいい。
常設展を観るだけなら無料というのはなおいい!


入った大ホールの左手が常設展、迎えてくれるのがこの彫像。
うなだれているかの様に見えるたおやかな姿形が好きだ。
実は足元に連れている猿を見ているのだが、全体像よりこのカットが
気に入っている。

彫刻像と、有名な絵が一緒に展示されているのもいい。

その他のおなじみの絵画をさっと見て歩き、




10ユーロを払い特別展「浮世絵の鬼才 国芳」へ。

鬼才とした所以は、風景や美人画にとどまらず多彩な分野の題材を、時にはユーモラスに、時には幕末の政情への
暗喩的批判も織り込んだ浮世絵師という意味だろうか。

よくこれだけ集めた、と感心する。その一端を紹介すると;






国芳はネコ好きだったそうだ。




佃島の風景


これでお終い、と思っていたら浮世絵版画と対照的な
西洋の幻想的版画も展示していた。
この辺がこちらの企画展の凄いところだ。


米 紹介する下記3点の題名は個人的翻訳に過ぎないことをお断りしておきます。

フュースリー 「魔術師たち」 1813年 エッチング

ゴヤ 「カプリッチョ(狂騒曲)」 1799年 エッチング

ルドン 「夢の中」 1879年 リトグラフ

大満足して帰途につく。マイヨールの裸婦像がお見送り。(いの)