アパートでの自炊

ワルシャワとパリでアパートを借りて自炊するために、日本から持って行ったものは;
1)包丁:国内旅行でも自炊のときは必ずよく切れる小さな包丁を持っていく。
2)折り畳み式サラダ水切りボール: 生野菜を洗ってから水切りするのに必須。
3)灰汁すくい 4)ジャガイモの皮むき 5)キッチンタイマー 6)小さなシャモジ
7)サランラップ: ラップ類はどこでも買えるが、使いやすさはこれが一番。日本から持っていく価値はある。

ワルシャワの台所は立派、きれい、電子レンジもあった。

パリは旧式な台所、洗い場は洗面所ぐらいの大きさだし、電子レンジもない。
しかしなぜか食器洗い機は大きなスペースを占めている。
食器は機械に頼るほどの分量はない。

鍋、食器、包丁類など備品をチェックすると、どちらの台所も例えば、お皿のサイズに整合性がなかったり、平皿ばかりでラーメン、うどんなど汁もの用のドンブリ形状の器がなかったり、要は品揃えが悪い。
滞在者はヨーグルト、ミルク、パンなど朝食を軽く食べるくらいなのだろうか。
それには十分であるが、せっかくの台所付きのメリットをフルに生かしているとは言えないと思う。

とらのようにステーキを焼こうと思う人はあまりいないのかもしれない。

しかし立派な台所のワルシャワで用意した夕食は:
トマト、キュウリ、玉ねぎのサラダやパスタ入りサラダ

パック惣菜、鶏肉の煮込みに
赤カブの酢漬けや


グーラッシュ風煮込みとピクルスを切ったもの。


ほとんど買って来たものを並べただけである。
食材に力がなく料理しようという意欲が沸かなかった。

ポーランドはビールが味、アルコール度数ともに多彩。
ビールばかり飲んでいた。



パリでもそんなに凝ったものは作らなかったが、ほとんど毎日作っていたのは
ボールいっぱいのサラダ。



サラダ野菜が品質、種類ともにワルシャワはもとより東京よりもけた違いにいい。
イエナのマーケットで有名八百屋チボーさんの店で仕入れていた。

ハムはレンヌの青空市のがお気に入り。

塊から希望の厚さに切り出してもらう。



時には頑張ってポークソテー、旬のセップ茸添えを作ったりしたが、

遂には典型的フランス型夕食になってしまった。
クルミ入りパン

各種チーズ

ペースト

ジャンボンハム

サラダ

欧州では夕食はコールド・ディッシュと聞いて、暖かいものを食べないとはなんて
貧しいのだろうと昔は思っていたが、全然違った。食材が豊かなのだ。

もちろんそれにワイン。

ワインは結局、何本飲んだろう。



気に入ったワインを蔵元や酒屋から調達し、日本への発送はクロネコヤマト
バッチリ頼んだ。

そうそう、たまにはデザートも買いました。

日本からの真空パックのご飯、それと一緒と持ってきた佃煮、フリーズドライの味噌汁の出番はあまりなかった。
和食とはいえキャンプ生活の延長のようなインスタント食品と、新鮮な食材を使った現地の食事、どちらがおいしいかは言うまでもないだろう。
しかしフランス式夕食と同じものを日本で調達しようとすると、
ものすごく高くなるんだろうな…… 
特にワインとチーズとパンは無理ですね。(とら)