2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

美術史美術館

ウィーン美術史美術館は、ルーブルやプラドのように宮殿が美術館に転用されたものではなく、19世紀後半に最初から美術館として設計されたという当時としては稀な建物である。 向かいの対となるウィーン自然史博物館とほぼ同じ外観で、ハプスブルク家所蔵の…

ウィーン少年合唱団

結局、ウィーン少年合唱団のチケットは買えなかった。 この日は夏休みが終わった最初の日曜日、しばらく振りにミサに登場するということでいつも以上に予約が殺到、ツーリスト・インフォメーションまでチケットが回ってこなかったらしい。当日少し前に行けば…

シチリアの晩鐘

ウイーンのオペラ座はウィーン国立歌劇場の名前でも知られている。ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と並ぶヨーロッパ屈指のオペラ座だ。1860年代のウィーン大改造都市計画の時に、城壁を取り壊した後にできた環状道路「リンク通り」に面して建設された…

シェーンブルン離宮

シェーンブルン離宮はウィーンの中心から少し離れている。最初に押さえておくべき 観光地なので着いた日の翌日に出かけることにした。しかし、近くにある青空市に行ったり、今晩のオペラにでかけるための美容院の予約、ウィーンの森ツアーの申し込みにツーリ…

アルベルティーナ美術館

ホテル・ザッハやツーリスト・インフォメーションが面するアルベルティーナ広場は ウィーン旧市街観光のヘソにあたる場所だ。 カフェ・モーツアルトでの昼食の後とらと別れ、チェックインまでの約1時間を アルベルティーナ美術館で過ごすことにした。 広場…

ウィーンへ

今回のパリ滞在で「パリを拠点として欧州各地いろんな所へ行けますね」とよく聞かれたが、飛行機に乗ってまで行きたいと思った場所はそうはなかった。 謝肉祭のヴェニスへ行ったぐらいだったが、今やほとんど追っかけ状態のピアニスト、ポリーニがアバドの指…

ガーデン祭り

9月23日お彼岸、パリでは市立公園のガーデン祭りの日。 収穫祭には少し早いし、どんなものか、モンスリねずみ山 公園でのイベントを見学に行った。 テントが張られ 色々な花の小鉢が 子供たちに配られている。 いつもは入れない菜園が開放されている。 ミ…

パリでウナギ

冷やし中華に触発された訳ではないが、夏といえばウナギ。 もう今夏は終わったけれど、やはりケジメとして食しておかねばならないと思い立ち、 ウナギに未練のないとらを見捨て一人で出かけた。 東京は愛宕山下(今は麻布飯倉という)の老舗、野田岩がサント…

チュイルリー公園からコンコルド広場へ

ルーブル宮からチュイルリー公園を抜けて、コンコルド広場、シャンゼリゼを通って凱旋門までは3キロ近くある直線の道だ。星形に道路が広がっているエトワール広場から真直ぐ終点のルーブルはコの字型でこの直線を受け止めている。 実にパリらしい道だし、通…

ロダン美術館

ロダン美術館はメトロ・ヴァレンヌ駅から歩いて数分、反対側に広大なアンヴァリッド。周囲は大きな建物と長い塀ばかりの官庁街で、カフェなどはあまりない地区だ。 ロダンの膨大な作品群は、広い庭園、晩年のロダンが10年住んだビロン館 (常設展示館)、…

冷やし中華

夏といえば冷やし中華。 その夏が終わるのにまだ食していなかったので、急いでダゲール街はずれにある あやしいラーメン屋に行った。 冷やし中華ソバはオペラ辺りまで行かないとないが、わざわざ交通費を使ってまで 食べに行く気にはならない代物ではある。 …

ねずみ山公園 実りの秋

ねずみ山公園沿いの道はパリには珍しいイチョウ並木。 銀杏の実をつけだした。 公園も秋色を濃くし始めた。 マロニエの葉はカリカリに乾いて落ちていく。 すると栗みたいな実が露わになってくる。 モミには新しい実が一斉に現れる。 去年の実は全部落ちてし…

ダイアナ妃15回忌

ダイアナ妃とは縁がある、とは言っても個人的にでは勿論ない。いのがロンドンにいた1981年、彼女はチャールズ皇太子と婚約した。 レディ・ダイアナと呼ぶ方が私には馴染がある。 時の新聞は「イングリッシュ・ローズの大輪が咲いた」と大きく報じた。 彼…

ビストロ・ペンギン

ダゲール街のはずれにおいしいビストロがあるという。 さっそく行ってみたがヴァカンスで8月中は休業。 9月になって思いだし、昼の定食を食べに出かけた。 テラス席はもう少し寒いので中に入る。 テーブルクロスのない、気軽なビストロらしく昼時は人が ど…

ギメ美術館

メトロでイエナ駅から地上に出ると目の前にカンボジア(クメール) 美術コレクションで有名なギメ美術館がある。 入ってすぐの大ホールいっぱいが クメール展示、右翼はタイ、ベトナム、 左翼はインドという構成だ。20年ほど前、初めてギメを訪れた時のシ…

アンヴァリッドのアイーダ

アンヴァリッドの中庭で野外オペラが行われるという。演目はアイーダ。 野外オペラならこれといった選択だ。 ネットでフナックから切符を買い、自宅でプリント。 9時開演だが、前日はこの時刻から急に雨が降り出した。 明日は?と心配していたが、当日は朝…

セーヌ河を歩く その五

セーヌ河に架かる幾多の橋の内、狭い意味でのパリの西の端の橋がミラボー橋だ。 地下鉄で左岸のジャヴェランドレ・シトロエン駅から地上に出ると気球が浮かんでいた。近くのアンドレ・シトロエン公園からケーブルでつながって15分毎の観光用に上下するだけ…

プラタナスの秋 アカシアの春?

暑さ寒さも彼岸までというが、ここパリではお彼岸までまだあるというのに すっかり秋だ。 我が家の前の並木道、プラタナスの落葉・脱皮はすさまじい勢いだ。 脱皮は若い樹ほど新陳代謝が激しい。 古木は皮が固くなるせいか枝木の一部だけ。 清掃の人はやって…

メゾン・ピック

三ツ星で始まり三ツ星で終わる今回の旅行、最後のレストランPIC はホテルのそばの商店街ヴィクトル・ユゴー通りの285番地だ。 午前中いのが散歩がてら下見に行った。100番あたりまでは順調に進んだので10分ぐらいで行きつくだろうと思っていたが…

ローヌ・アルプスのドライブ

今回の車は新型ベンツ。リヨン・パー・デュ駅のエイビス・レンタカー営業所は今までになく分かりやすい場所にあった。 今度もまた満タンのはずが、実際は1/4ほど減っていた。 しかし、この手のトラブルはもう想定内だ。粛々とクレームし、手続きを済ませ…

ヴァランス

ルネサンス時代、イタリア統一を目指したチェーザレ・ボルジアが僧籍を返上して、 フランス王から与えられた領土がヴァランスであった。フランス語だとヴァランス公爵 だがイタリア式のヴァレンティーノ公爵の呼び名の方が一般的だ。 ローマからマルセイユ、…

アヌシー湖

アヌシーはフランスのベニスと言われているそうだ。 運河沿いの道を歩いているとちょっとそんな気もするが、山がせまっているところ、 緑が豊富な所が決定的に違う。 青空市での買い物の後、市内を散歩する。 ティウー運河を遡りアヌシー湖へ。 シャン・ド・…

アヌシー湖のアパートメントホテル

シャモニーからアヌシー湖に着く直前に激しいスコールに見舞われた。 街中と違い別荘地なので道が湾曲したり枝道があったりで地番も突然飛んだりして、加えての激しい雨で視界が悪く前がほとんど見えない状態。今夜の宿を探すのに一苦労したが、奇跡的に発見…

シャモニー・モンブラン

マルク・ヴェラを11時にチェックアウト、今夜の宿アヌシー湖対岸のアパートメント・ ホテルのチェックインは17時。それまで時間があるので1時間のドライブ、シャモニーに行くことにした。 もっと早く出たかったが、とらが昨晩の夕食にやられ、ゆっくり…

オーベルジュ・マルク・ヴェラ

リヨンでレンタカーをして、サヴォア公国の首都だったシャンベリーにも寄らず、アルプス路約150キロを次第に高度を上げつつ2時間弱のドライブ、アヌシー湖畔のオーベル ジュ・マルク・ヴェラにはちょうど5時に着いた。 正門 湖畔側からのホテル テラス…

古都リヨン

前回のプロヴァンスと今回の旅行、考えてみると、どちらもローヌ川沿いの旅だ。 ローヌ川はスイス・アルプスを源流にレマン湖、ジュネーヴからフランスに入り、(今回行く)アヌシー湖を抜けリヨンへ、そこから南下し(今回行く)ヴァランス、(前回行った)…

ポール・ボキューズ

ポール・ボキューズ本店はソーヌ河畔、リヨンの隣町にある。 40年以上ミシュランの3つ星を維持してきた。ちなみにとらが行ったのは1980年代、いのが行ったのは1990年代だ。85歳を過ぎたというポール・ボキューズはまだまだ元気、財団を作ったり…

アルプス・ローヌ地方への旅の眼目

我々のパリ滞在期間も残り4カ月を切った。行きたい都市を確認して、イベント・季節を考慮して、これからの旅行の計画をたてる必要がある。夏の終わり、アルプス・ローヌ地方にでかけることにした。 リヨンは、食文化を大切にする(単なるくいしんぼう)の我…

日曜日は美術展とワインバーで

モディリアーニ展の宣伝がバス広告で始まったのは春の初め、みかけるたびに行こうと思っていたが、5か月たっていよいよ終わり近くなって、見逃しては大変と出かけることにした。場所はマドレーヌ広場のかどにあるピナコテーク(パリ絵画館)、10時半開館…

パルテノン界隈の午後

パルテノンのそばに、色々な料理を選べて美味しい日本食を出す店があると聞き、 早速ランチに出かけた。 丘からセーヌへ向かって下る坂の途中にその店はあり、パルテノンの裏側が見える。 ここの昼定食は、前菜は固定(今日は鮭の和え物とナスの煮浸し)で、…