ウィーンへ
今回のパリ滞在で「パリを拠点として欧州各地いろんな所へ行けますね」とよく聞かれたが、飛行機に乗ってまで行きたいと思った場所はそうはなかった。
謝肉祭のヴェニスへ行ったぐらいだったが、今やほとんど追っかけ状態のピアニスト、ポリーニがアバドの指揮でモーツアルトをウィーンで弾くとの情報を得た時、そういえばまだウィーンには一回も行ったことがない、この機会に是非行こうと思った。せっかく
ウィーンに行くのならとオペラも予約し、更に今年はクリムト生誕150年で特別展もあると知り、この3つでウィーンに行く価値は十分あると踏んで、4泊5日の旅を計画した。
空港到着のターンテーブルで早速、ベルヴェデーレ宮殿でのクリムト展の電飾看板が迎えてくれた。
空港から街へのルート情報を調べてこなかったので、タクシーでホテルに向かう。
始発列車でシャルルドゴール空港へ行き、ウィーン着は9時過ぎだったので、チェック
イン時間には早い。荷物を預け、まず、予約していたポリーニのコンサートのチケットをもらうために楽友会ホールへ向かう。コンサートのポスターにチケット完売のシールが貼ってあった。流石の人気だ。我々のチケットは無事入手。
楽友会ホール正面玄関の敷石には、ゆかりの音楽家の名前が。
ブルックナー フルトヴェングラー シューベルト
ウィーンの予備知識がほとんどなかったので、情報ゲットのためツーリスト・インフォメーションへ向かう。この街はパリと同じくらい気持ちいい。広いし、緑も多い。建物も揃っていて美しいが、パリの建物のように装飾性はとぼしい。大きな違いは自動車、ドイツの高級車が多く、パリと違い手入れが行き届き車体がきれいである。
トラムが縦横に走っている
まずウィーンパスという地下鉄・バス・トラムが3日間乗り放題パスを購入。
ウィーンと言えば「ウィーン少年合唱団」。すっかり忘れていたが子供の頃少女フレンドとかに必ず写真が載っていた。今の少女誌は韓流なのだろうか?日曜の王宮の礼拝堂のミサに登場するとの情報が。
チケットを買おうとすると、あと1時間後に届くのでその時またおいでとのこと。ちょうど昼時なので目の前のこれもまた聞いたことがあるカフェ・モーツアルトに入る。
カフェ・モーツアルトはチョコレートケーキの代名詞ザッハ
トルテの元祖ザッハホテルの一階にある。
カフェの中はパリと違ってゆったりとしており、金持ち風。
ケーキが大充実!いのは昔ここのザッハトルテの大きさに往生したとかでパス。
11.8ユーロでスープとメインがつく昼のコースを頼んだ。
フリターテン(細切りのクレープ)や
クネーデル(団子)が入ったコンソメ味
メインに選んだのは名物ウィーンナーシュニッツエル(今日は仔牛でなくて鶏肉)と
ドラード(カレイに似た魚)
最後にこれも定番ウィーンナー・コーヒー
食事が終わってとらはホテルへ、いのはそのまま真向いの
美術館へと別れた。(とら)