枯葉


パリの枯葉を見て、シャンソン「枯葉」もショパンの葬送行進曲付きソナタの最終楽章「新しい墓にまき散らされる枯葉」のイメージも,日本の落ち葉とは全く違うということを実感した。
日本のようにハラハラとは散らない。バサバサと落下してくる。
湿った土に混ざった濡れ落ち葉ではなく、石畳の上の落葉は乾燥した空気の中で
カサカサになり、いかにも死んでしまった葉。
可愛らしいとか可憐さとは無縁で、男の手のように大きく、かさばっており、風に吹かれて舞い上がると迫力がある。

道路も

公園も枯葉がいっぱい。
下手に踏むとつるっと滑ってしまうので、注意して出来るだけ避けて歩く。

お掃除も竹ぼうきや熊手でチンタラ掃いていたら日が暮れてしまう。
こちらでは大型掃除機みたいなノズルからのエアの噴射の風圧で路上の隅に
追いまとめていく。

ゴミ袋などに入れていたら袋は幾つあっても足らない。
どっとトラックの荷台に集めて持っていく。

みんなどれも枯れ木になりはてるのに、葉は落ちても実が枝に残る柿は当地では
珍しいようだ。(とら)