2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴォークリューズの泉

セナンク修道院のあとはヴォークリューズ山地に水源を持つソルグ川に沿った二つの村、フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズとリル・シュル・ラ・ソルグを観光することにした。まず上流のフォンテーヌ・ド・ヴォークリューズに向かう途中、車を停めてゴルドの…

セナンク修道院

セナンク修道院はゴルドからは10kmほど山に入った谷間にある。 泊まったホテルは住所としては「セナンク修道院への道(Route de l'Abbaye de Senanque)」とあり、ゴルドとは逆の方向に一本道を行けば修道院に行きつく。朝9時45分からガイド付き見学…

フランスの美しい村

「フランスの美しい村」は1982年にひとりの村長の呼びかけで地方の村の保全と活性化を目指して設立された。主な選定基準は人口が2千人未満であること。2か所以上の保護遺産か遺跡があること、村の建物の外観に調和がとれていることなどで現在 156村…

ゴルドの一つ星レストラン

オランジュは一泊だけで、最後の泊地はリュブロン自然公園にあり、フランスの美しい村に名を連ねるゴルド。その郊外にある一つ星レストラン付きのホテルに2泊。 ホテルの周囲には何もなく、必然的に夕食は2回ともここで摂った。 一日目の夕食 「いの」はプ…

オランジュ野外オペラ − ラ・ボエーム

オランジュは古代ローマ劇場で毎夏行われる野外オペラで有名だ。 100年以上の歴史があるこの音楽祭の初日の演目は「ラ・ボエーム」だった。オペラ開始は陽の落ちる9時45分から。町で夕食をとろうと、ホテル前から出発する プティ・トラン(ちんちん電…

セザンヌの足跡を訪ねて

エクザン・プロヴァンはセザンヌの町だ。 1839年にここで生まれ、67歳で死ぬまで、パリに住んだ十数年を除いて、ここで 生涯の過半を過ごした。しかし現在エクスに残る彼の絵はたった一枚だそうだ。晩年のアトリエは町はずれの住宅地、結構急な勾配の…

キッチン付きホテルの夕食

マルシェで買ってきた食材で夕食にした。 ワインのつまみはラディッシュ、ニンジンのサラダ(デリ)、イワシのマリネ(デリ)。 ワインは持参の冷凍シートを巻き急冷させた。 3種類の山羊のチーズ。ハーブが効いているので山羊嫌いの私にもおいしかった。 …

噴水の町エクス

エクサン・プロヴァンスは略してエクスと呼ばれる。エクスはラテン語の水(アクアエ)が転訛したもの。ローマ時代に泉の多いことから名付けられたらしい。市内の噴水・泉は100を超えると言われている。 まず、街のメインストリート、ミラボー通りにあるロ…

エクサン・プロヴァンス音楽祭―フィガロの結婚

ヨーロッパのオペラ座は夏はお休み、そのかわり各地で音楽祭が開かれる。 イタリアのヴェローナ、ドイツのバイロイト、オーストリアのザルツブルグなどが 有名だが、フランスではここエクサン・プロヴァンスの音楽祭が人気である。早くから 予約したので、初…

旅行のホテル選び

旅行の計画を立てるときに一番重要なのはホテル選びだと思う。 ホテルの良し悪しで旅の印象はかなり違ってくる。実際ゆっくりくつろいで眠らないと 疲れは取りにくいし、翌日の行動に支障をきたす。 睡眠時間を確保するために我々に必要なのは静かな部屋と硬…

アヴィニョン―教皇庁

私にとっては「アヴィニョンの橋の上で」の方が馴染み深いが、世界史的にはこの町は教皇のアヴィニョン捕囚で知られている。 西洋史でならったはずだが、このあたりは中世史でも一番つまらないところなので、 よく覚えていない。 そこでローマ教皇の座がアヴ…

アヴィニョン―オープンテラスでの夕食

演劇祭の観光客で賑わうメインストリートのレストランはうるさいので、静かな店を求め横道に入って行くと、手書きでオープンいうボードが出ているのを見つけ、門のある 敷地へ入ってみた。 中に入ると、正面に大きな建物があり守衛さんのような人が「もう閉…

プロヴァンスの旅―アヴィニョンからスタート

復活祭が終わったころから夏のプロヴァンスの旅を計画していた。 夏に行われる各種音楽祭の中から、エクサン・プロヴァンスとオランジュでオペラを見て、ピーター・メイルの「南仏プロヴァンスの12か月」の舞台リュブロン地方の小さな村でゆっくり過ごそう…

短期滞在アパート

7月2日にキッチン付きホテルを紹介したが、今回は短期滞在者用アパートを 紹介したい。 滞在型アパートはネットで申し込める会社が数社あるが、3泊以上からが多い。 見学させてもらった部屋も3泊からで、1ヵ月以上の滞在だと事前に見学可能だが、 それ…

モンパルナス墓地 その四

モンパルナス墓地シリーズの最後は知る人ぞ知る的な地味めな有名人の墓を 紹介します。マルグリット・デュラス Marguerite Duras (1914−1996) まだ亡くなってから6年にしかならない。ジャンヌ・モロー主演で映画化された 「モデラート・カンター…

オートリブ

我が家の近くにオートリブのステーションができた。 オートリブ Autolib とはカーシェアリングのことで、自転車のレンタサイクル「べリブ Verib 」の自動車版だ。昨年末から導入が開始され逐次拡大、パリ市内1,200か所に3,000台を展開させる計画。…

7月14日

フランス語で7月14日はキャトルズ・ジュイエと言う。 そしてキャトルズ・ジュイエはフランス革命記念日、パリ祭、バスチーユ・ディのことだ。 ちょうど従妹のミィが遊びにきているので、その前日シャンゼリゼ―を案内したところ、大通りの両側は三色旗がい…

ワインと海の幸の店

ダゲール街を端まで歩くとメーヌ通りへ突き当たる。その対面に「ワインと海の幸 Vin & Maree」という店がある。 パリの魚料理に偏見を持っている「いの」は以前なら見向きもしなかったが、この前 友人と食べた魚料理が美味しかったのでこの魚貝類専門店にも…

パリの犬は可愛くない

私は犬が好きだ。(猫も好きだが……) 80%の犬が可愛いと思うが、人間の男は20%しか顔・形が良くない。 ところが、パリではなんと犬が可愛くないのである。 日本とは逆に20%しか可愛い犬がいない。(男は逆に80%がハンサム) 道のどこかしこにあ…

ねずみ山公園 アラビアンナイト祭り

ちょっと古い話だが6月30日の朝、いつものようにねずみ山公園に散歩に行くと、 その日に限って公園の扉が半開きだった。 入ろうとすると係員が飛んで来て、すみません今日はクローズなの、と言っているように聞こえた。言葉は正確には理解できないが、身…

ダゲール街のお惣菜屋

ダゲール街はパリ14区にある商店街、洋服屋・雑貨屋は少ないがカフェ・ビストロ・ブーランジェリー・肉屋・八百屋など食関係が非常に充実した通りだ。 特にお惣菜屋さんは質・量・バラエティともにすごい。世界各国の料理が揃っている。 まず、魚屋さんのお…

知らないカフェでの経験則

日差しのある日曜日のお昼の散歩の果て、モンパルナスの丘を上がった所にある カフェに入った。 理由は、看板にタパスと書かれていたのにとらが反応、飛びついたからだ。 出てきたのはこれ。スペイン料理のタパスとは程遠い。ちょこちょこっと盛り付けただけ…

モンパルナス墓地 その三

日本はもちろん、ドイツや英国の墓標と較べ、フランスのそれは格段に個性があって面白い。この国の個性というかセンスが墓標や墓地の設計・デザインにも色濃く表れて いるように思える。この墓地には彫刻モニュメントが散見される。 彫刻家が寄贈したのか、…

モンパルナス墓地 その二

前回はいろいろ探しても見つからなかった有名人の墓を、今回は墓地管理事務所に 立ち寄り墓マップをもらって取材した。 地図といっても人名と番号が大体の見当で載っているだけで、似たような墓の列が 続いているため捜索は困難を極めた。一時間半かけて探し…

ジャンヌ・ダルク ひばり

地下鉄に張ってあるポスターにはいつも注目している。ここでリサイタル、ミュージカルなどの情報を知ることができる。 このポスターを初めて見た時、この少女はジャンヌ・ダルク、ということはこれはアヌイの「ひばり」に違いないと思った。 良く見ると ANOU…

インペリアル・ショワジィ

13区の中華街にはたくさんのアジア系レストランがあるが、現時点でのベストスリーを選ぶとしたら、このブログで1月19日に紹介した国都大酒楼(Asia Palace)、最近の お気に入りで6月5日紹介のラオス料理月亮、そしてインペリアル・ショワジィになる…

セーヌ河を歩く その四

セーヌ河はパリ市内を富士山みたいな山の形に流れており、アルマ橋からコンコルド橋の間がちょうど山の頂にあたり、コンコルド橋より上流、シテ島方面へは大きく右肩下がりに蛇行して行く。コンコルド橋 Pont de la Concorde この橋の右岸はコンコルド広場。…

セーヌ河を歩くーその三

前回はサンルイ島からルーブルの端のロワイヤル橋まで、上流から河の流れに沿って歩いたが、今回は反対に下流から河を遡ってロワイヤル橋までの約3kmを東行した。 セーヌの河畔は世界遺産に登録されている、とガイドブックで知った。範囲はイエナ橋からサ…

革命記念日のイベント情報

7月14日革命記念日はどうするのか?との問い合わせに答えるべく、ソルドの買物 ついでにオペラの観光案内所(Office de Tourisme)へ取材に行ってきました。 紹介されたサイトはこちら↓ http://en.parisinfo.com/shows-exhibitions-paris/bastille-day-in…

キッチン付きホテルのレストラン

とらの妹「たつ」が3週間の予定でパリに遊びに来た。 たつはどちらかというとフランス料理は苦手、和食党である。 バスク料理ならそんなに脂っこくもなく、味も濃くないのでと3人でお昼に来てみた。18ユーロと27ユーロの定食がある。 18ユーロは前菜…