オートリブ

我が家の近くにオートリブのステーションができた。
オートリブ Autolib とはカーシェアリングのことで、自転車のレンタサイクル「べリブ Verib 」の自動車版だ。昨年末から導入が開始され逐次拡大、パリ市内1,200か所に3,000台を展開させる計画。
電気自動車 EV はトリノで製造され、リチウムメタルポリマー電池搭載、一回の充電で150km走行できる。
と言うと、なんだあまり走れないじゃん、との感想もあろうが、なにせパリ市内と近郊を走ることを想定しているのでこれで十分ということなのだろう。

このスタンドで登録できる。免許証、IDカード、クレジットカードで会員になる。遠隔操作で免許証、IDカードはカメラ入力され、会費を払う。
24時間の会員で会費は10ユーロ、1年間で144ユーロ。この値段の差はレンタル料に響く。24時間会員だと30分7ユーロ、年間会員は30分4ユーロ。

会員カードを差し込み承認されると電気プラグがはずれてドアが開くらしい。

電気自動車なので音は静か。全車ナビ付き。
ナビにはステーションの位置が入っているので、返却は楽だ。レンタカーみたいに返却駐車場を探し回らなくていい。

でもパリ市内を車で走り回るメリットはあるのだろうか?
子供が小さいとか、買いもの荷物を運ぶとか、ちょっとピクニックとか。
それよりも問題はいつも車があるとは限らないことだろう。日々通りがけに見ていると昼間カラッポのことが多い。使おうと思ってもその時車がなかったら別のステーションを探し回ることになりそうだ。
パリ市内の公共交通機関に満足している我々にはあまりいい使い道が浮かばない。(いの)