ヴァランス

ルネサンス時代、イタリア統一を目指したチェーザレ・ボルジアが僧籍を返上して、
フランス王から与えられた領土がヴァランスであった。フランス語だとヴァランス公爵
だがイタリア式のヴァレンティーノ公爵の呼び名の方が一般的だ。
ローマからマルセイユアヴィニョンを経てヴァランスに到着、パリへ向かった。
ヴァランスについて知っていたことはこれだけだった。三ツ星レストランがなければ生涯行くことはなかったと思う。

ヴァランスはローヌ川沿いの町、リヨンとアヴィニョンのおよそ中間にある古くからの
交通の要所である。
ホテルは駅のそば、目抜き通りに面しており、その通りを渡ると
旧市街という位置で選んだ。

レンタカーを返し、くたくたになって(その理由は明日わかります)
到着、休んでいる内に雨が降ってきたのでしばし休憩。

8時過ぎ雨が止んだので旧市街へ行って夕食にしようとフロントで地図をもらい、
レストランを推薦してもらう。

広場に張り出したテラス席が
感じ好い。


3コースメニュをいのがとって、とらが前菜とメインをアラカルトから頼んだ。
いののメニュ前菜 生ハムと野菜のムース

とらの前菜 ナスのグリルパルメザンチーズ載せ

いののメイン 豚肉の煮込み

とらのメイン 帆立貝ときのこ

いののデザート メレンゲ 野イチゴ添え

店のある広場には1791年、ヴァランスを訪れたボナパルト中尉と家族の絵が
壁面に飾ってある。
ナポレオンは16歳で初めて砲兵連隊に配属された地がヴァランスだったそうだ。

勉学に励む若きナポレオン
翌日旧市街を歩く。
街の風情はどこかイタリア的だ。 

レストランの近くにある Maison des Tetes 、「 頭の館」とでも訳すのか、
壁一面に多くの頭部の彫刻が刻まれていることに由来する。
16世紀初頭の建築で、ゴシックとルネッサンス様式が混ざっている。

7ヘクタールの及ぶ広大な公園の向こうにローヌ川がチラリと見える。

今日のお昼はいよいよ最後の目的、
三ツ星レストランだ。(とら)

夕食;
3コース  22
焼きナス  15
帆立貝   24
飲み物   34.6
合計    95.6ユーロ

Le Bistrot des Clercs
48 GD rue, 26000 Valence
電話 04-75-55-55-15