セーヌ河を歩く その五

セーヌ河に架かる幾多の橋の内、狭い意味でのパリの西の端の橋がミラボー橋だ。
地下鉄で左岸のジャヴェランドレ・シトロエン駅から地上に出ると気球が浮かんでいた。近くのアンドレシトロエン公園からケーブルでつながって15分毎の観光用に上下するだけで、熱気球みたいな自由な浮遊はできない。

ミラボー橋は駅のすぐ目の前。ここからエッフェル塔のそばのビラケム橋までが
今日の散歩コースだ。

橋の上からエッフェル塔を望む。左岸はオフィスビルが立ち並ぶ。
昔あったJALホテルは、今は安いチェーンホテル・ノヴォテルになっている。

河べりには近郊電車R.E.R.のC線が走っている。

線路上からのエッフェル塔はここでしか撮れないのでは。

対岸はラジオ・フランス。



しばらく河を遡るとグルネル橋と自由の女神が見えてくる。

女神像のある中州はここから次のビラケム橋までの人口島で
「白鳥の小径」という散策に好適な散歩道だ。

グルネル橋から西南方面を望む。
突き当たりの丘にさえぎられセーヌは北東へ大きく蛇行していく。

自由の女神像は、アメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスより贈呈され
1886年に完成したが、こちらの女神はその返礼としてパリ在住アメリカ人たちが
フランス革命100周年の1889年に寄贈した。なかなかいいエールの交換である。
ニューヨークのよりは大分小さい。なおこの女神像のレプリカはリュクサンプール公園
ほかフランス各地にあり、像の作者フレデリク・バルトルディの故郷コルマールにも
あるそうだ。
正面から見るとつつましげな立像だが、後ろ姿は足を踏み出す力感にあふれ雄々しく力強い。

ビラケム橋はメトロが上、道路と歩道は下の2層構造。

ビラケム橋の中ほどの広場からのエッフェル塔

橋から見る右岸は高級住宅が立ち並ぶ16区。
 

右岸へ渡った近辺に今が旬の三ツ星レストラン
「アストランス」がある。
夜の予約は2か月先まで一杯だそうだ。
帰る前に再訪すべきか思案中です。(いの)


Pont Mirabeau
Pont de Grenelle
Allee des Cygnes
Pont de Bir Hakei