パリでウナギ

冷やし中華に触発された訳ではないが、夏といえばウナギ。
もう今夏は終わったけれど、やはりケジメとして食しておかねばならないと思い立ち、
ウナギに未練のないとらを見捨て一人で出かけた。
東京は愛宕山下(今は麻布飯倉という)の老舗、野田岩がサントノーレ通りのはずれに店を出している。

平日の昼、混むと嫌なので12時ジャストに店に入った。
客はゼロ。その後もちらほらだった。

う巻はないの?と質すと、メニュにある出し巻玉子が実はう巻ですとの答え。
確かにウナギが入っていた。

初めてなので、真ん中の値段のうな重セットにした。注文後10分強で供された。

かば焼きが一切れ多く、重ねて載っている。これなら量的には安い方で十分だった。

かば焼きが注文から10分で出てくるなんて作り置きだとの批判的なブログ記事を
ここへ来る前に読んできたが、日本でだってそんな店は幾らでもあるし麻布の本店
だってかなり早くに出てきたと記憶している。しかもここはパリ。外国でのウナ重と
しては上等、よくやっていると思う。
ウナギは毎朝オランダから生きたまま直送されるそうだ。日本の養殖ものより脂が少なくパサつき感があるが、少なくともタレは東京の野田岩を思い出せてくれた。(いの)
出し巻    7
うな重 楓 36
バドワ    3
合計    46ユーロ

Nodaiwa 野田岩
272 rue Saint-Honore 75001
電話 01-42-86-03-42