メゾン・ピック

三ツ星で始まり三ツ星で終わる今回の旅行、最後のレストランPIC はホテルのそばの商店街ヴィクトル・ユゴー通りの285番地だ。
午前中いのが散歩がてら下見に行った。100番あたりまでは順調に進んだので10分ぐらいで行きつくだろうと思っていたが、そのあと番地間が離れていて30分ほどかかった。こんなに遠いのでは昼はタクシーで行くしかないか、と思ったそうだがホテルの裏を通るバス路線を見つけ、帰りはバスで戻って来た。
チェックアウトして荷物をフロントに預け、バスで三ツ星レストランに向かう。

エクステリアのデザインが斬新だ。

ホテルも兼ねている。

インテリアも絨毯の模様が大胆。

レストランはシンプルだが品の良い内装。

まずアペリチフを頼む。バカラのグラスが水用とは
おしゃれ、持つとずっしり重い。

パンは4種類から選ぶ。

最初のアミューズ 一口サイズでそれぞれに違った味を楽しめる。

2番めのアミューズ フォアグラのクレームブリュレに青りんごのムース。
これがおいしかった。

いのはお昼の定食メニュ、とらはアラカルトで頼むことにした。

いのの前菜 小イカと半熟たまご。卵しか見えていない。

くずすと中からは小イカと味付けのトマトピューレ。

とらの前菜 ニンジンのオレンジ色の花仕立て。盛り付けがきれい。

崩すと、ニンジンが2種類あることがわかる。味付けはヨーグルトというが
言われなければ気が付かない。ニンジンの持ち味を生かしきっている。

いののメイン レッド・ムレット(ひめじ)のポワレ、さやえんどう添え。
魚への火の通し方が抜群。

とらのメイン ビゴール豚のコンフィ、ジャガイモのニョッキ添え。
豚肉がやわらかく少し甘めのソースにぴったり。

量がほどよいので、ここまで食べてもまだデザートの余裕がある。

コースメニュのデザート ラム風味のババ(サヴァラン)ストロベリーソース
 
デザートのアミューズ
コーヒーにはチョコレートとプチ・フルールがついてきた。
砂糖のプレゼンテーションが独特

ミシュランの三ツ星の定義は「抜きんでたレストラン、このためだけに旅行する価値
あり」というが、この定義通りの三ツ星に初めて出会った。
味付けが繊細でヴァリエーションがある。食材を生かし切っている。また盛り付けも
素晴らしい。このシェフは100年の伝統あるレストランの4代目という、まだ若い女性。テーブルに挨拶に来たが、「トレ・ビアン」としか言えなかった。
これからも大いに期待できる店だ。(とら)

トイレのインテリアもモダン。

ミシュランガイドの展示。

庭はちょっと東洋趣味。

3コース      90ユーロ
人参の花      45
ビゴール豚     79
キール @13   26
ローヌワイン    55
水とコーヒー    15
合計       310ユーロ

勘定はカードで払ったが、チップを置くのを忘れたのは残念であった。(いの)

MAISON PIC
285 Av. Victor Hugo
26000 Valence
04-75-44-15-32