ショパコンの興奮さめやらず、一方やはり食事はパリ

パリに戻った翌朝、さっそくカフェ・ランデブーで朝食、ワルシャワのスタバよりは断然いい。卵3つの目玉焼きを食べたので、昼は抜いて夜13区の中華インペリアル
ショワジーへ。スープ、スズキの葱ショウガ蒸し、豆腐と野菜の炒めものをとる。以前と変わらぬ安定した味だ。

翌日はバスでオペラの京子食品へ買い出し、「鈴豆腐」や醤油などを買う。
帰りにレンヌのビオマルシェがやっていたのでバスを途中下車、サラダ野菜と花を
買う。これで自炊体制OK。

夜はユーチューブでショパコン受賞者コンサートを見る。
7時からの中継で、すぐ演奏かと思ったら、延々と関係者の挨拶が続く。
ステージにはピアノはない。8時過ぎにやっと授賞式、入賞者5人(ロシア人は体調不良で欠席)以外のファイナリストはカジュアルな恰好だ。
これはピアノを弾かないからだと類推する。

チョ・ソンジンへの金メダルは今年5月に選ばれたばかりのドゥダ大統領から

大統領のスピーチもけっこう長い。

難民問題とか政治向きの話題ではなくショパンとピアノと今回のコンクールについて語っているのだろうが、日本の政治家で文化の話題でこの長さを持たせられる人はいないのでは…… 文化に強いといわれたあの人なら「感動した!」一言かな……

ここで休憩。
9時過ぎから優勝者以外の入賞者4人の演奏、と思ったが、またまた挨拶、司会者がみなさん演奏はもう少し我慢してね的なことを言っている。
最初が最年少のトニー・ヤン、それから4位のエリック・ルー、マズルカ賞もとった
ケート・リウはマズルカを弾いた。2位のアムランが終わるともう10時を廻っていた。








ここでまたまた休憩。
このブレークに優勝者発表の時の映像が流れた。


優勝者はワルシャワ・フィルとの競演でコンチェルト。
チョ・ソンジンは決勝の時の緊張が解けて自信を持って弾いている。決勝の時の
必死の表情を覚えているが、おそらく生涯で2度とあのような顔で弾くことはないだろう、と思うとこれから世界に羽ばたいていくアーティストの貴重な瞬間を共有できた
ことを嬉しく思う。ホントに思い切って出かけてきて良かった。


ユーチューブ観戦はなかなか便利であるが、音と映像がずれているのが困る。


コンチェルト1番終了、スタンディングオペレーション、拍手鳴りやまず、アンコールとなる。ポロネーズ賞も受賞したチョは軍隊ポロネーズを弾く。これも素晴らしい演奏。またまたスタンディング・オペレーション、しかしもう時間は12時15分前。まだ地下鉄とか動いていたのだろうか?

この間こちらはスピーチや休憩の時間でハムサラダを作り、食べ、湯豆腐を作り、
食べる。マルシェで買った骨付きモモから切り出してもらったハム、新鮮なサラダ、
トマト……おいしい。持参した昆布を入れ、ボルビック水を入れ、鈴豆腐を浮かべ電熱器のスイッチを入れる。絶妙の茹で加減でできあがり、柚子胡椒と醤油で食べる。久しぶりの日本の味、おいしい。鈴豆腐は日本のスーパーで売っている豆腐より
はるかに美味しい。その後は免税店で買って来たウィスキーをサンペレで割って
飲みながら5時間に及ぶ実況を全部観た。(とら)

その後ネットでパリでのショパコン優勝者の凱旋公演が行われると知った。
11月7日、まだパリにいる。韓流追っかけおばさんになってきた気がし始めたが
さっそく会場であるサル・ガヴォーへ行ってチケットを入手。翌日のブログ見てね。