ウィーンの食事
はなからウィーンの食事には期待していなかった。
あまり美味しいものがあるとは聞いていなかったし、行きたいような名のあるレストランも寡聞にして聞かない。
従ってウィーン滞在は最近気に入っている台所付きアパートメントホテルにして、パリから食料を持参した。
このホテルが大ヒットだった。一泊152ユーロ、ベッドルームとリビング合わせて60
平方メートルあるので広々としている。オペラ座まで歩いて3分、楽友会館まで歩いても3分、ツーリイストインフォメションまで歩いて5分、地下鉄カールスプラッツ駅まで
歩いて1分という極めて便利な場所にある。小さな台所も付いている。
台所は電子レンジつき。持参した素麺が見える。
1日目の食事、ランチはカフェ・モーツアルト、夜は近くのスーパーで買ってきたサラダ、ハムとごまパン。
パンは2種類、フランスの物より柔らかく、サッパリしている。いのがドイツに住んでいた時のパンの味だ。ドイツパンもなかなかおいしい。
ハムも塩気が薄く、フランスのハムとは違う。ハムに関してはドイツ風の方が我々の舌にはあっているようだ。
2日目の昼はシェーンブルグ城見学を終わったのが、もう2時近かったのでお城にあるカフェでそそくさと済ませた。
夜、オペラ終演は10時半、11時がラストオーダーと確認しておいたホテルの隣の
居酒屋風日本料理店へ。
焼酎の品ぞろえが良く、一杯5ユーロとワイン並みに安い。
食前酒代わりにビールとワインを注文した後は焼酎にした。
酢の物盛り合わせ 7.9ユーロ
出し巻玉子 5.9ユーロ
塩サバ 8.9ユーロ
〆はぶっかけ讃岐うどん 12.9ユーロ
その他、ほうれん草おひたし(5.9ユーロ)、豆腐( 7.8ユーロ)ご飯となめこ汁
(6.5ユーロ)を取って、飲み物(ワイン、ビール、焼酎5杯)合計31.5ユーロで総額
87.3ユーロだった。
安いとは言えないが、ウィーンだからこんなものか。讃岐うどんもパリの国虎屋よりは断然おいしい。また来てもいい店だった。
千駒 Karntnerstrasse 44
tel:01-587 20 23
3日目の昼は美術史美術館のカフェ・ゲルストナー。日曜日だったのでサンデー
ブランチがあったが予約が必要なうえに高い。
普通のメニュを所望すると窓際のチープな席へ
アラカルトで注文した。
ウィーン風スープ 5.4ユーロ
シュニッツェルサラダ 9.1ユーロ
グーラッシュ目玉焼き入り
14.8ユーロ
デザートにザッハトルテ(4ユーロ)とウィーンナーコーヒー
(こちらではメレンゲと呼ぶ)2杯で7.6ユーロ
それに飲み物(ビール2杯8ユーロ+ワイン2杯9.4ユーロ+ミネラルウォーター
3.1ユーロ)料理と合わせて計61.4ユーロだった。
たいしたものを取っていない割には高い。雰囲気はまあまあだが、お茶するぐらいが
適当なカフェだった。
Cafe im Kunsthistorischen Museum
Oberlaaerstr. 298
ホテルに戻って、疲れたので昼寝。夜になってもお腹が空かない。近くの屋台の焼き
ソーセージがおいしそうだったので、買って来て、ビールと一緒に部屋で。そのあと
パリから持ってきた素麺を茹でた。なかなか良い組み合わせだったと自画自賛。
4日目の昼はベルヴェデーレ観光を終えて、ウィーンの森ツアーまでの間のランチは
インペリアルホテルのカフェへ。
時間もあまりないし、前菜は取らずメインのみガッツリ食べることにした。
いのは仔牛のレバー 25ユーロ
とらはアントレコート 29ユーロ
デザートはここの名物インペリアル・トルテ 4.8ユーロ。
ザッハトルテと注文したらうちのはインペリアル・トルテです!と言われてしまった。要はチョコレートケーキだ。
メレンゲ(ウィーンナーコーヒー)2杯で9ユーロ。
ワイン21.6ユーロを入れて全部で89.4ユーロ。これに寸志のチップを置く。
一流ホテルは高い。
Cafe Imperial
Karntner Ring 16
Tel:01-50 110-0
夜はコンサートの後、キャベツとベーコンを炒めて(早大・理工学部そばにある
お気に入りの)夢民・レトルトカレーの具にした。
ご飯もレトルトを電子レンジで温めた。ウィ-ン最後の食事は日本の国民食、
なかなかの出来だったと思う。(とら)