モンパルナスの中華

パリには14区と9区に中華街があるが、そこまで本格的でなくてもちょっとした町の
中華がうちのそばにないものかと思って探していた。我が家から歩いて15分以内に
ヴェトナム料理は多いが、我々のイメージする中華店、つまり中国語のメニュがあり、
飲茶、スープ、野菜炒めのある店は皆無だ。
モンパルナスのレンタカー屋からの帰り、駅周辺のレストラン街なら繁殖力のある中国人の店が一軒はあるはず、と探したが、ナンチャッテ日本料理店に押されてか一軒もない。あきらめて、近所の馴染の韓国料理屋に行こうかと帰りかけた矢先に中国語の看板を発見!

ヴェトナム・タイとも書いてあり、メニュを見るとヴェトナム春巻もあるが、中華系の料理が一番多い。
紙とはいえ一応白のテーブルクロスがかかっている。

ワインを頼むとつまみにえびせんべいのようなものが突出しで出てきた。

この日は定番メニュを注文せず、場当たり的に気分で頼んだ。
まず、そろそろおいしくなってきたムール貝の炒め蒸し。
唐辛子の効いた味付けが良く、ベルギー風より中華風の方がおいしいかも。

メインは揚げ魚野菜あんかけ。
これも見た目よりあっさりしていておいしかった。

これは定番・チンゲン菜の塩味炒め。

〆の焼きそば。これはソース焼きそば風味というか屋台系だ。

デザートはライチ―とチョコレートケーキ。

サービスで中国の食後酒をつけてくれた。

まあ、まともな中華料理といえる。サントノーレの某老舗店よりおいしく、かつ安い。

パリのオリエンタル系の食べ物やの中で今や一番幅をきかせているのはナンチャッテ日本料理・ジャポネ店である。
地下鉄のどの駅のまわりにも3軒はある。共通しているのは、入口に印刷された写真入りのメニュが貼ってあり、握り(スシ)海苔巻き(マキ)焼き鳥、サシミ、枝豆、餃子
などがある。更にデザートには中国系ライチ―とマンゴープリン。韓国風キムチを出す店もある。テイクアウトの店では日本のスシ、中国のお惣菜、韓国のキムチ・ナムルがある店が多い。日・中・韓は領土問題ではもめているが、料理問題では極めて仲良く融合・共存しているのだ。(とら)

45.7ユーロ
Palais de la Gaite
45 Rue de la Gaîté 75014 Paris