ヴェルサイユ行進その1

10月6日はフランス革命の民衆による2大エポックメーキングな事件のひとつ、女たちのヴェルサイユ行進が国王ルイ16世一家をパリに連れ帰った日だ。
フランス革命オタクのとらがパリ滞在中にやりたいことのひとつが、この女たちの壮挙を追体験するため、パリからヴェルサイユへ歩いて行くというものだった。9月の終わり、天候が安定していると思われる日、朝まだ暗い7時に起きて、ご飯を炊いておにぎりを作った。さあ出発、とリュックを背負って玄関のドアを開けると、外は真っ暗、停電だ。
エレベータも止まっている。階段を降りようとすると非常灯も消えている。窓のない内
階段なので真っ暗、真の闇だ。懐中電灯を探すがない。仕方ないから小さなろうそくにライターで火をつけ、おそるおそる、手探り、足探りで階段を下りる。6階分階段をおりると足はこわばってきた。出掛けから200年前にタイムスリップ!


10時過ぎ 女たちが集合した市庁舎前まで地下鉄で行く。
イヴェントがあるらしく広場は会場を造営中。



10:15 いよいよ出発、チボリ通りを西に進む。車がすごく混んでいる。


サンジャック塔を左に見て、ルーブルにさしかかる。

ルーブルの長い外壁が終わると
 

ジャンヌ・ダルクの黄金の像があるピラミッド。



10:40  チュイルリー公園に入る。
フランス革命当時ここと市庁舎前を革命家たちは行き来していた。


11:00 コンコルド広場(当時はルイ15世広場)に到着。思ったより早いペースだ。

セーヌ川沿いの道にでる。
11:35  右手にシャイヨー宮、そろそろお腹が空いてきた。

12:00 アルマ橋を渡り、白鳥の小道のベンチでおにぎり。

チリメン山椒まぶし、しゃけ、おかかと梅干の3種類。

自由の女神の後ろ姿を見て、

12:30 アルマ広場に面したカフェに入る。

ここの看板メニュはアンシャン・ショコラ・ショ(昔風ホット・チョコレート)


12:50  再スタート。ミラボー橋を左に見て、

セーヌ川とお別れ、ヴェルサイユ通りを進む。

高級住宅地の16区だけあって新しいアパートも高級。




13:20 サンクルー門に到着。現在はここまでがパリ市内。
ここから先はパリ市外地区となる。 

地下鉄9号線終着駅 ポルト・ド・サンクルー駅。

ここまで11キロ、ヴェルサイユまでの5分の2
ぐらい来たことになる。


天候も崩れてきたし、朝の階段下りで足の筋肉も痛くなってきた。
今日はここまでとし、次の機会にここからスタートすることにして、サンクルー公園の
バスターミナルから62番のバスに乗り、自宅に帰った。
アパルトマンのエレベータは動いていたが、廊下の照明はいまだ消えており
暗いままだった。(とら)