ペールラシューズ墓地 その一

モンパルナス墓地で墓探しにめざめた後、いのが次はペールラシューズとお墓の地図を事務所からもらってきてから6ヵ月、天候が安定してきた晩秋、ペールラシューズ
墓地で3日間かけて墓をめぐった。
正面入り口

まず、ペールラシューズ墓地と言えばショパンの墓である。ショパンの命日も近い。

Chopin Frederic 1810-1849
捧げられたたくさんの花束を整理して活けなおすおじいさん。時間をかけて丁寧に仕事をしている。昔ピアニストだったのか?


美しく整った墓前

2回目に行った時、命日も過ぎていたが、たくさんの花が。またあのおじいさんが
活けなおしたのか?

そのショパンが影響を受け、一番好きな作曲家と言っていたがロッシーニ
オペラ「セヴィリアの理髪師
Rossini Gioacchino 1792-1868

オペラ「カルメン」で有名なビゼー
Bizet Georges 1838-1875

文学者の墓は多い。
ショパン関連だと同じジョルジュ・サンドを愛人とした詩人アルフレッド・ミュッセ
Musset Alfred de 1810-1857

オペラ「セヴィリアの理髪師」「フィガロの結婚」の原作者ボーマルシェ
Beaumarchais 1732-1799
この墓は分かりにくかった。写真に写っているおじいさんが教えてくれた。
ボーマルシェのファンなのかと聞かれたので、フィガロの結婚が好きですと答えた。

谷間の百合の作者、バルザックロダン作の彫刻より若い時の顔なのか。
Balzac Honore de 1799-1850

オスカー・ワイルドの墓は透明なアクリルで囲われている。
Wilde Oscar 1854-1900
たくさんのキスマーク。下の方に「オスカー愛してるよ」の文字が読める。


ミラボー橋」で知られるアポリネール
ミラボー橋の下セーヌが流れ、我々の恋が流れる 略 月日は流れ、わたしは残る」
ここに残っていたのか。この恋の相手、マリー・ローランサンもこの墓地に眠る。
Apollinaire Guillaume 1880-1918

フランスで最も人気のある作家のひとり、マルセル・プルースト
簡素な墓だ。
Proust Marcel 1871-1922


エロイーズとアベラールの比翼塚。
愛と信仰の書簡集で有名な中世の恋人たち。日本でも「お染久松」というが、フランスでも恋人たちは女性の方が先に来るものなのか
Helois et Abelard

同じ敷地にたつ劇作家モリエールと寓話作家ラ・フォンテーヌ。
ほとんど同じ年のふたりは仲が良かったのだろうか?

Moliere Jean-Baptiste 1622-1673
La Fontaine Jean de 1621-1695

あまり日本には馴染はない作曲家、文学者の墓はまだたくさんあるが、作曲家の部の
一番人気はショパン、文学者の部はオスカー・ワイルドのようである。(とら)