バルビゾン

フォンテーヌブローの森は、東京都の面積に匹敵すると言われている広大な地域だ。
バルビゾンはフォンテーヌブローの森の端にあり、宮殿から車で10分、自転車で森の中を通って行くコースもあるらしい。ホテルに着いたのが夕方5時過ぎ、陽のあるうちにとさっそく森へ。フランスには森は多いが、ホテルから歩いて行ける距離にある森は
ここ以外に知らない。

ホテルから歩いて3分の森の入り口。

森に入ると岩場がある。巨大な岩が多いこの森はクライミングのメッカとしても有名。







岩に刻まれているのはバルビゾン派の二人の画家:ミレーとテオドール・ルソー
 
岩登りは苦手なので、平坦な道を選ぶ。

最初は松が多く、針葉樹林であったが、

そのうち落葉樹も。まだ紅葉には少し早い。下草のシダも青々している。

森の中を歩くのは気持ちがいい。
街の目抜き通りグランド・ルー、大通りの意だが一方通行の田舎道だ。
 
ミレーをはじめとするバルビゾン派の風景画家たちが集まっていたことで有名なこの
小さな村には観光客が多いと言われているが、この日は月曜のせいかほとんど
人もいなく静か。
名画「晩鐘」のポスター

「落穂ひろい」のモザイク画

ホテルのすぐそばが記念館になっているミレーの家。6時過ぎで閉まっており、翌日は
休館日で行けなかった。

ホテルはバルビゾンの老舗:オテル・レ・プリアード。パリから日帰りできる距離なのにわざわざ一泊しようと思ったのは、アパートのお湯システムが故障しており、シャワーが浴びられなかったこと。ホテルは当日の予約で大丈夫だった。

ゆっくりとバスタブに浸かって、近くのビストロで夕食を摂った。
朝の天気を見て思い立ち出かけた一泊旅行だったが、天候にも恵まれ
良い一日だった。(とら)

Hotel Les Pleiades
21 Grande Rue 77630 Barbizon