パレ・ド・トーキョー パリ市立近代美術館

イエナ広場とアルマ広場を結ぶウィルソン大統領通りの青空市をとらは贔屓にしてよく行くが、この通りの中間あたりにパレ・ド・トーキョーがある。
1937年の万博に合わせて造られ、フランスの美術史展覧会が行われたが、セーヌ河に面したテラス側の道は1918年=第一次大戦が終わった年以来、当時の同盟国であった日本の首都の名を冠し東京通りであったので、これにちなんで東京宮と名付けられた。ちなみに東京通りは第二次大戦終了の1945年に現在のニューヨーク通りに改名している。その結果この東京宮を挟む二つの通り名はどちらもアメリカにちなんだ名前となってしまったので、早晩パレ・ド・ワシントンとにでも改名するかも知れない。

パリ市立近代美術館はパレ・ド・トーキョーの東翼=アルマ広場側にある。
小さな入口     テラス
建物の両翼棟は
円柱で結ばれ、
階段状のテラスの
中央にはブールデル作
「フランスの像」。

この美術館には野獣派=フォーヴス派のコレクションが多い。
アンドレ・ドラン 1908年

キース・ヴァン・ドンゲン 1920年 

アンリ・マチス 1928年

キュービズムの巨匠はこの二人;
ジョルジュ・ブラック 1914年

パブロ・ピカソ 1914年

エコール・ド・パリ派は;
モジリアーニ 1918年

レオナール・フジタ 1922年

もっとも上のヴァン・ドンゲンの作品は年代的にはパリ派に属するのが妥当かも。

その他にも、
オシップ・ザッキン 1930年

ピエール・ボナール 1934年 

市民美術館なので無料。なおかつ来場者が少ないのがいい。

ゆったりとした空間に点在する絵画を見て歩く事が出来る静かな美術館だ。(いの)

Musee d'Art Moderne de la Ville de Paris
11 Ave du President-Wilson