春の野菜

ブログを読んだ人たちから、フランス料理おいしそうだけれど、体重管理は大丈夫か
との質問が寄せられている。
12月に着いて以来はや4カ月、体重は変わっていない。その理由は……
我々は朝食は食べない。いのの家は西式健康法の家だったので、子供のころから
朝食ぬきだったそうだ。結婚以来この良い習慣を取り入れ、朝は水、人参ジュース、
ミルクなど水分はとるが、食物はとらない。一日二食主義で昼が第一食となるが、昼を外食でしっかり食べた日は夜は家で野菜を中心とした食事をとっている。反対に夜
外食の予定の日の昼食は家で野菜中心である。もちろん家でステーキを焼く日もあるが、野菜の付け合せをたっぷりとる。そんな日は炭水化物はとらない。一般的に炭水化物の摂取量は少ない。ご飯はふたりで一合で余ると冷凍。米食は3日に一回ぐらいのわりあいだ。スパゲッティは、外食だとフランス人はアルデンテでなくグチャグチャに茹でてしまうので、自宅でしか食べないがひとり60グラム見当。うどん、蕎麦は高い
から使わない。パンはあくまでも口直し程度の量、長いバケットだと3分の一ぐらいしか食べないので、小さなものを買うようにしている。

とにかくフランスは野菜がおいしい。冬野菜の大根、白菜は日本野菜に負けるが、
春野菜は4月にになってからどんどん力がついてきている。
最近、近所に住む料理ジャーナリストのМ女史から、ミシュランの星付きレストランの
シェフが買いに来るという、イエナの青空市に出店しているジョエル・チボーさんの店を教えてもらい、そこで旬の野菜を買うようになってからますます食卓は野菜尽くし、健康そのものである。こんなものを作って食べている。

ジョエルさんの葉つきカブ、ゆでて煮びたし、お浸し、辛し和え。
日本の小松菜よりおいしい。
 
ロッコリとカリフラワーは今が旬。塩ゆでしただけでおいしい。
これもジョエルさんの店のもの。
 
グリーンピースは出始め、茹でてだしに浸しただけ。豆ごはんも作った。
 
グリーンアスパラ、ホワイトアスパラも出盛り。日本と違って安いので、皮をむいて贅沢に使っている。
ホワイトアスパラはタケノコと似ている(土の中にあるうちに掘り出さなければいけない)ということなので、タケノコのように茹で汁の中で冷ますようにしてから柔らかくできる
ようになった。
 
茎の部分は翌日海老と一緒に炒めた。
 
新玉ねぎはマグロのグリルの付け合せに。
 
3食に一回は登場するサラダ。この日はマグロのあまりを茹でたものをトッピング。
 
葉っぱものだけのサラダの時にはチーズのお助けを、今気に入っているチーズ
3点セット、サボアのグリエールチーズ、ブルーチーズ、山羊のチーズ。
 

だいたいサラダとその他の野菜料理ふた皿が一回の分量、ワインを飲み過ぎなければ東京にいた時より一日の総カロリーは多くはない、と思う (デザートを取らない日は、
だが)。日本でなじみのない西洋野菜のフヌイユやアルティショーにはまだ手がでないが、茹でればいいだけらしいので、今度挑戦してみるつもりだ。(とら)