ワインバー


この店のウィンドーに「ワインのレストラン」と大書してある。
ワインを売りにする食事処を日本ではワインバーと呼ぶ。
この店はそれに近いかも、と期待して入った。

12時半を過ぎると客がどんどん入って来てすぐ満員となる。
パリでは平日の昼間から皆ワインなのだ。

とらの前菜は、要するに豚しゃぶだ。
薄くスライスした脂の少ない豚肉を湯がいてありサッパリ味だ。
この薄さと淡泊感が仏人には珍しいのかも。


「蟹の
ミルフィーユ」
という美しいネーミングに魅かれ選んだ。

そっとフォークを入れるとサクっと崩れ落ちる。
茶色の蟹ソースは日本の味噌を
ベースにしたと思われる風味。

タラとポロネギ

旬のポロネギを焼いて甘さを引き立てている。
タラの焼き加減もフランスでは珍しいほど良く、
淡泊な魚肉との相性がいい。

子牛のポトフ

よく煮込まれておりナイフ不要。肉はさらっと剥がせる。
スープの色付けと香りは醤油だろうか。



ワイン選びは注文取りの女性に任せた。
豚しゃぶには腰のあるモンペリエの白を勧められた。
主菜には共にピノノワール種でサヴォアブルゴーニュにした。
地下は大量のワインが眠る、まさに店の名前通りのカーヴ Cave があった。

食事だけなら36ユーロ。それにワイン4杯とカフェで、合計60.5ユーロ!

量は少なめ。腹八分の感じ。
出がけに日本人に合った味だね、と感想を述べると、シェフは日本人とか。
なんだ、当たり前かと合点がいった。
観光の要衝シャトレに近いせいかザガットにも毎年載っているそうな。(いの)

La Robe et le Palais, Restaurant-Cave
13 rue des Lavandieres Ste Opportune 75001
電話 01-45-08-07-41
www.robe-et-palais.com