3.11 追悼

東日本大震災から1年。
パリでは高田賢三氏を代表とした在住法人有志の方々が発起人となり、
二つの大きな追悼集会があった。

ノートルダム寺院でのミサ】
日時: 2012年3月9日(金)   
午後5時45分から 特別ミサ    
午後6時15分頃から 通常の四句節晩課ミサ  
午後7時頃から 佐渡裕氏指揮のスーパーキッズ・オーケストラの演奏
スーパーキッズ楽団はこの日到着、空港からそのままノートルダムへ直行したという。

広い寺院がこの日ばかりは日本人が多く参集。
入るのに長い行列ができた。
一般観光客も紛れ込んで来るが前列は日本人優先が案内されていた。


讃美歌の合間のアーメンの斉唱と十字を切るタイミングが全く分からないため、
ただただ頭を下げているしかなかった。

司教の説教でも、フクシマ、ツナミ、ディザスタ(震災)、プリエ
(祈る)、アーム(霊魂)、ソレイユ(太陽)などの単語がちらほら耳に入るだけでしかなかったが何となくしゅんとなった。
讃美歌は5つあったが、詩編120番のメロディーと音節が、意味は分からないながら、哀歌の雰囲気で心に染みた。


スーパーキッズの演奏を聞く。ブラームスなどが
次々と奏でられ、参列者たちもカメラタイムになった。
                                                        これは別の日に撮った日中の光の入る寺院内の風景↓



もう一つは、まさに地震のあった日本時間午後2時46分に合わせた、8時間時差のパリでは早朝の集会。

【トロカデロでの追悼集会】
日時: 2012年3月11日(日) 午前6時 集合開始  午前6時46分 黙祷
場所: パリ市16区トロカデロ広場 シャイヨ宮

家を朝5時半過ぎに出た。地下鉄では駅に着くたびに日本人が乗ってくる。でも挨拶するでもなく、自分は日本人じゃないよ、という感じでお互い目を合わせない。絆はない。
トロカデロ駅に着きぞろぞろ降りる中に混じると、自分の背が伸びた気がした。

会場には数百人の日本人と、少なからぬ数の白人が集まった。

高田氏の挨拶があった。





彼が代表発起人を勤めたせいもあるのか、多くの報道カメラが集会を取り巻き、献花する人々にフラッシュを浴びせていた。

日本だと白菊一色だが、日の丸をイメージしたのか赤や、
(フランスはオトモダチだよ、という意味かどうかは知らないが)青い花でアクセントをつけていた。

誰かが、ケンゾーが主催していながらこれはないよね、と言っていた。

エッフェル塔の左側が東=日本だということで、まだ明けやらぬ東方の空へ向かって祈りを捧げた。            
                 これは別の日の昼間の風景↓

                         (いの)
Cathedrale Notre Dame de Paris
Palais de Chaillot