シノラマ 大家楽

こちらで醤油味が恋しくなると、和食レストランより中華レストランに行くことにしている。
中国人がやっている日本ラーメン屋のラーメンより中華レストランの湯麺の方が
おいしいと思う。
パリには13区に大きな中華街があるが、そのはずれ、在仏中国人がパリで一番と
絶賛している広東料理店に、後輩二人を誘って出かけた。

4人で行ったのは火鍋(中華風鍋物)を頼みたいと思ったからだが、ノンといわれる。


今日はできないのか、予約が必要だったのか、敵は中国語とフランス語だけ、味方は日本語と英語のみなのでしかとは分からない。

メニュはフランス語と漢字、4人という人数の強みを生かして、適当にいろいろ注文する。


まず、それぞれ好みのスープを注文。
写真は蟹肉と卵のスープ。
薄い塩味ととろみがやさしい。
ボリュームもたっぷりある。


点心を何点か頼む。定番の海老餃子、焼売など。

ちょっと変わったものをということでアヒルの爪先の黒豆鼓蒸しを「いの」が注文。
みてくれだけで、「とら」と後輩女性は遠慮、男達だけで食べた。


必ず注文する野菜の一品はチンゲン菜を選んだ。
この店では5種類の中国野菜から選べる。


このあと海鮮は海老の炒め物をとった。

若者向きという
ことで揚げ物も
一品頼む。

油淋鴨
香草風味。








しめは白いご飯に麻婆豆腐とチャーハン。麻婆豆腐は辛みが足りない。
インド料理や韓国料理でもそうだが、どうもフランス人は辛さには弱いようだ。
我々にはパンチが足らず物足りない。
今度来るときは、「スパイシィ シルブプレ」とキッチンにしっかり伝えた方がよさそうだ。

ここまででけっこうお腹がいっぱいになる。しかし後輩の男性がどんどん食べてくれたので、残さずにすんだ。

デザートはマンゴープリン。なぜか魚の型にぬかれていた。






ビールやワイン2本も入れて 合計159ユーロでした。

全体に素材を生かした上品な味付けである。ロンドンやニューヨークの中華より
ぎらつきがなくおいしいと思う。
パリで一番かどうかはわからないが、店の雰囲気は良い。ミシュラン好みと言えるかもしれない。(とら)

Sinorama 大家楽
118, Avenue Choisy 75013 Paris
電話 01 53 82 09 51