ラスパイユのビオ・マルシェ
パリにはたくさんのマルシェ(青空市)がある。
ほとんどが朝市で、毎日やっているもの、決まった曜日のみ開いているものがあるが、日曜日のラスパイユ通りのマルシェは有機(ビオ)製品のものとしては最大だ。
地下鉄レンヌの駅からセーブルバビロン駅まで、300メートルほどの両側に野菜・
果物、パン、チーズ、魚屋、肉屋、花屋などがびっしり並ぶ。
一般買物客以外の観光客も多いこのマルシェはいつも混み合っている。
日本でも有機野菜をお取り寄せしていたが、フランスはビオ製品の基準が厳しく、AB(Agriculture Biologique)マークが基準を満たした店しか並んでないので安心。それに何でも重さのハカリ売りなので好きなだけ買えるのも魅力だ。
トマト一個からでも割高でなく買えるのだ。
天候と体調が悪い日以外はパリに来てからラスパイユのマルシェには毎日曜日でかけている。たくさんの店があるが、品質が良く、品ぞろえが豊富な店には行列ができる。
フランス人たちは店員に「トマト5個とキャベツ1個、マッシュルーム100グラム、ポロネギ5本」などと早口で注文している。すらすら注文できないこちらはカゴに自分で好きなものを入れられる店を選んでいる。
まず買うのは
野菜。 今は
カリフラワー、
ブロッコリーが
おいしい。
ナス、トマトなどの夏野菜もあるが、シーズンにはまだなので、少量だけ買うようにしている。
白菜、しいたけなど昔はこちらになかった野菜も新鮮なものが
並んでいる。
アスパラガスも出始めた。4月からのシーズンが楽しみである。
果物も豊富だが重いのでそんなには買えない。
肉屋は全体で5軒で、そのうちの1軒で軽くスモークした骨付きの自家製ハムをみつけて2切れ切ってもらったところ大変おいしかったので、このごろでは毎回買っている。
このハムのカタマリは店の後ろにしまわれていることが多いので、見つけて指さし「2切れ、
シルヴプレ」。
フランス語はできなくてもこの程度の買い物には不自由しないが、店の人とのコミュニケーションに大切なのはご挨拶。必ず「ボンジュール」それから注文、お金を払い終わったら
「ボンジュルネ」または「オーヴォワール」。
とにかく並ぶのでさっさと買い物しても5軒行くとすると1時間はかかる。野菜は重いのでふたりで行かないと1週間分は買えない。曜日に関係のない自由な生活を送っているが、日曜日の午前中はこの買い物のためほかの予定は入れない。(とら)