SILK の浮世絵展

一年先輩のご夫婦が3月20日から24日までシャトレで個展を開いたので
前夜のオープニングパーティへ駆けつけた。

道庵の号を持つ夫人は、押し絵という平安時代の宮中で始まった絹生地の端切れを使った手工芸技法を現代に引き継ぐ数少ないアーティストで、今回の個展のテーマは浮世絵の世界。









思ったよりフランス人が多く来ており、当地での
浮世絵・日本美術への興味が高いことがうかがえる。
どんどん失われつつある着物の古布(絹織物生地や縮緬布地など)の収集から始まる。
実に落ち着いた色の組み合わせが歌麿写楽の世界を彷彿とさせている。
色あいやや布生地の風合いの
マッチングを考え、デザインし、下絵に押し貼っていく実に繊細な技だ.



先輩の旦那は自分の仕事があるにも拘わらず、今回は夫人の渉外係として作品の運搬・販売・宣伝などを担当している。還暦を過ぎて増々元気に活躍する妻のサポートに回る夫たちが知人に多い。濡れ落ち葉などと言われて邪魔にされないよう、妻をサポートしていこうという健気さが皆に共通している気がする。(いの)

Espace Culturel Bertin Poiree
8-12 rue Bertin Poiree 75001
電話 01-44-76-06-06