1334761865*[観光]シャンボール
ロワール 城廻りのトリはシャンボール城である。
森の中に突如として現れる壮大な城はロワールの花形である。
さすがに観光客が多いが、城が巨大なのであまり混雑感はない。
フランソワ1世により工事が着手されたこの城は、王の居館ではなく、狩猟用の
離宮であった。
決められた順路がなく好きなように城館を回る。
テラスに登ると正面と裏面にフランス式庭園が対照に広がっている。
正面の真直ぐの
一本道は地平の
かなたへ伸びて
いる。周囲の
森の景観を邪魔
する人工物は
一切見当たらず
ここにあるもの
だけの世界だ。
中央の堀の
向こう側は、
夜のライト
アップ時の
観客席。
このように馬鹿でかい物を作るのはフランス人と中国人しかいないだろうな、とはいのの感想。(ロシアはどうか?)
城を出て、改めて正面と裏面からじっくりみる。
入口のある正面は工事中だった。
裏面の前は堀。左右対照の城は優美で完成された美しさである。
ルイ14世もこの城に何回か滞在したことがあるそうだが、これでは物たりなくなり
より壮大なベルサイユ宮殿を作ることを思いついたという。城をとりまく森も広大である。5440ヘクタールといえば、パリ市の大きさに匹敵するそうだ。ケタ違いの大きさとはこのことだ。
イノシシや鹿など多くの野生動物が棲息している。そのうち800ヘクタールの自然遊歩道には一般の人も立ち入りが許されている。城ばかりではなくこの森にも、時間があれば行ってみたいものだ。(とら)