プロヴァンス地方のドライブ

今回もレール&レンタの割引を利用し、ТGVアヴィニヨン駅でレンタカーした。
ここは前回レンタカーを乗り捨てた所なので様子は分かっている。14時の予約だが
余裕を持って13時半に行った。
すると係員が「まだ予定時間より早いので予約車は戻ってません」と訳の分からない言い訳を言う。
当方答えて曰く「あ、そう。では2時まで待つわ。予約は2時だもんね」その心は2時にはきっちりキーを渡してもらおうじゃないか、と言外にドスを効かせた。
係員しばし考えた後「予約はルノーでしたが別の車を用意します。アップグレードで
メルセデスベンツです」
こちらは喜びを隠し、渋面を作りながら「あ、そ。良きにはからえ」とは言わなかったが、無言で数回首を縦に素早く振った。


GLKー220 オートマでジーゼル
5日借りて450ユーロ(保険は別途)


ちょっと車高が高く、座席へはよいしょと登る感覚。ベンツが好きなのはハンドルの握り心地が良いことと、安定走行感だろうか。
エコ仕様になっており、アイドリングストップ機能がついている。赤信号で停まると
エンジンが止まる感じがあり慣れるまで落ち着かない。ナビは付いているが一日
10ユーロの契約をしないと作動しないようになっている。この辺が欧州レンタカーは
せこい。持参したナビを取り付ける。

プロヴァンスは全体に山や丘が多く、ワインはロゼが特産だ。

ワイン畑に糸杉並木。いかにも南仏という風景だ。

街道沿いにローカルワインの直営店があった。



買おうと意気込んで試飲したりしたが、持ち帰りのみで配送サービスなしなので断念。

今回はプロヴァンス地方だけを走り回ったので5日間で約950kmしか走らず
ゆったりしたドライブだった。
最終日、返却は14時なのに昼にはアヴィニヨン駅そばに到着した。早めに返して駅での昼食では芸がない。その辺を走り廻っていると中華の看板を見つけた。
入ってみると中華バイキングの店だった。ホテル以外でバイキングなんて珍しい。
中国人一家総出でサービスにあたっている。こんな南仏でしっかりフランス語で営業・生活しているのをみると中国人のたくましさには脱帽だ。
サラダ系、肉系や炒飯・焼きそば、スープと一通り揃っている。
 

面白いのは寿司やバケット、洋菓子などもある。さすが中国、懐が深い!
 



ガソリンのゲージは残量半分を表示している。実は借りる時、満タンだと言われたが、ゲージをチェックすると1/4減っていた。係員に注意喚起し、コンピュータに変更入力させておいたが、返却に際し満タンにすると貸し借り精算が面倒になるので補給しないで返却した。後で差額をチャージしてくれ、と言っておいたが、未だ口座から引き落とされていない。この辺がフランスの鷹揚さというか、杜撰なところである。(いの)