オランジュリー

オランジュリー美術館はモネの大作「睡蓮」を入れるために建てたと聞き、流石フランスと感心した記憶がある。
前回2010年にここへ来た時「睡蓮」の大部屋でのカメラ撮影はOKだったのに今回は全面禁止。なにか観客のマナーに問題でもあったのだろうか。

しかし地下の展示室は撮影可。もちろんフラッシュは不可だが、この違いは何なのか。
ルーブルや近代美術館はОK、オルセーは全面禁止。ここは1階はダメで地下は
いい、という理解に苦しむルールだ。

この地下展示場は美術商ポール・ギヨームが収集した個人コレクションだ。
映画「モンパルナスの灯」のエンディング。貧困にあえぎ病で死んだモディリアーニ
アトリエで、悲しみにくれるヒロインの脇で無言で彼の作品をドサクサまぎれに梱包
するあくどい画商として描かれていたシーンを憤りを持って観たので脳裏に焼き付いている。映画では中年で、ずるそうな役回りだった。

「ポール・ギヨームの肖像」 モディリアーニ

「ピアノを弾く少女たち」 ルノアール
この絵を見たミーは ”あっ、これ家にもある!”と大声で言う。カレンダーのことだ。
このフレーズがお気に入りになり、その後オルセーでも異口同音を連発。

比較的小さな展示場だが馴染の絵が並び見飽きない。
ローランサン
ドラン
セザンヌ
ルノアール



ピカソ
ユトリロ
モネ

映画「モンパルナスの灯」では、モディリアーニを世に出したのはギヨームということ
だったが、ここには彼の作品はあまりなくルノアールが意外に多かった。
映画はやはりフィクションだったのか。(いの)

Musee de L'Orangerie