バガテルのバラ園

ジヴェルニー、マルメゾンと廻ってもまだ5時。まだまだ日の入りまで時間がある。
そこでこれも車で行くのが便利なブーローニュの森に行くことにした。ただ単にボア(森)とよばれる、この森は確かに広い。縦横に広い車道があり車がばんばん走って
いる。自由に駐車でき、そこから森の中へ徒歩で分け入っていくらしい。話には聞いていたが、初めて怪しげな派手な服装の女性?たちが木陰にぽつぽつ立っているのを
目撃する。ここがロンシャン競馬場ローラン・ギャロスのテニスコートと確認しながら
車で森の中を走り廻る。そのうちバガテル庭園の入り口をみつけた。もう閉まっているだろうと思ったが、チェックしてみると8時までオープン、車を庭園の門近くの道に停め、入場料を支払った。


パリで一番有名なバラ園であるが、バスツアーもある観光名所ということで敬遠して
いた。バラの咲き始めの頃、郊外のライ・レ・ローズにあるヴァル・ド・マルヌバラ園に
行き大変満足した。花の盛りは過ぎた今頃、いかがなものかと思ったが、これがとても良かった。雨模様の陽のささない日々が続いたあと、晴れて温度が上がったここ数日のせいだろうか、花が一斉に開いたという印象である。そのうえ時間が遅いためほとんど人がいない。まるで貸切状態である。
 
咲き誇るバラはさすがに花の女王。ボタンもダリアも華やかだが、色彩・形状ともに
そのヴァリエーションではバラに一歩を譲る。それに香り…… 夕方(といってもまだ
まだ日は高い)のバラ園はまさに地上の楽園か……

バラコンクールがこの庭園では行われているらしく、これは今年の新種?

野バラ系も地味だがきれい。

しばらくバラの香りにつつまれて、茫然とベンチに座っていた。入口でもらった地図に
よるとバラ園はほんの一部、バガテル庭園はかなり広いらしい。池を廻って出口に向かうことにした。その途中の地中海式庭園にはバラの色彩をさけたのだろうか?ブルーと紫系の花で統一されていた。このあたり、フランスの美意識を感じる。


歩くにつれ木々と水の庭園へと変化していく。
ブーローニュの森に分け入るよりも、手入れされたこの庭園を歩いたほうが気持ちか
良いのではないだろうか。鳥もいろいろいる。
カモの群れ

池には白鳥も

クジャクもたくさんいる。翅を広げさせようと脅かしてみたがだめだった。

人が少ないことがとてもよかった。今度はおにぎりでも持ってまた来たいと思った。

モンパルナスでレンタカーを8時に返却。印象派、ナポレオン、ブーローニュとフランスを満喫した後の夕食はなんてったってアジア系、中華。ワシらやはり黄色い人だもの。
絶対にモンパルナスにそこそこの中華はあるはずと駅そばをさがしたら、一軒あった。どうかなと思って入ったら平均以上の店だった。この店のレポートはまた後日。(とら)

Parc de Bagatelle