我が家の周りの秋

近くに住みながら一度も行ったことのない、カルチェ財団現代美術館のあるラスパイユ大通りの並木も色づいてきた。

ダンフェル・ロシュロー駅界隈の秋の気配。

カタコンベ前は行列がないとうら寂しい。

ダンフェル・ロシュロー広場のライオン像三景。

あまり関係ないけど、家のそばの仕立て直し屋さん。パリには結構多い。

ついでに線路脇の風景も。




ルネ・コティ通りのプラタナス並木も大分スカスカになってきた。

ところでシャンソン「枯葉」の枯葉とはなんの葉だろう?と疑問に思い調べてみた。
ナット・キング・コールの歌う英語の歌詞では「赤と金色の秋の葉」となっており、これは明らかにアメリカのメープル(カエデ)のイメージに重なるが、パリにカエデはそんなに
多くない。この歌の元になったプレヴェールの書いた詩の訳では「シャベルで寄せ集められた枯葉 〜 北風がそれらを運んでいく」とある。これか!
マロニエの落葉は晩夏から初秋という感じで北風はまだ吹かない。バサバサ大量に
落ちてくるプラタナスは確かにシャベルで掃き集められているし、北風の吹き出す今頃の季節感にピッタリだ。この結論に行きつくまでにエディット・ピアフイヴ・モンタン
ジュリエット・グレコとキング・コールの「枯葉」を聞いた。どれも良かったですね。
夏の恋が失恋に終わっても彼女を忘れられない女々しい男の歌です。

でも陽が当たるとまだまだ葉がキラキラ輝いて美しい。
済んだことは忘れ元気を出しなさい!と言いたい。

プラタナスの落葉は11月半ばには終わり、北風吹く冬がいよいよ本格的に始まる。
(いの)