カフェの生ガキ
日が短くなってきた。5時過ぎにはもう暗くなっている。11月も半ば過ぎ、寒さが増すと生ガキが美味しくなってくる。
オペラのカフェ・ド・ラペやヴァヴァン交差点のドームなどカフェで生ガキを出すところは多いが、エール・フランスの機内誌で読んだリヨン駅のそばの老舗カフェ・ルロペアンに出かけた。このカフェは朝7時半から夜1時まで営業、無休。
店の前にはカキの山。
店内はアール・ヌーボー調のインテリア。前記の有名
カフェより昔のパリの華やかな雰囲気がある。
生ガキは大きさによりゼロから5までの等級が付いていて、小さい数字の方が粒が
大きく、高い。他の料理と違い、生ガキの値段と美味しさは確実に正比例する。
小さいサイズをたくさん食べるより、おいしいものを少し、と日本の生ガキに似た
スペシャルと平たく丸いブロンのナンバー2を半ダースづつにした。
カキで冷えたおなかには温かいスープがいい。
カキ専門店だとカキしかないので、このスープが頼めるところがカフェで生ガキの
良いところである。
寒い冬、冷たいカキの後の定番はオニオン・グラタン・スープ
濃厚な魚のスープ。
好みでチーズやソースを足し、あるいはパンを浸して食す。
デザートにはアップルパイをひとつ取って、ふたりでわけた。
夕食のボリュームとしては大したことはないが会計は100ユーロを越しており
決して安いとはいえない。しかし食前酒プラス白ワイン4杯で最上級の生ガキを
楽しめたのだからまあいいか、と満足して帰路についた。(とら)
スペシャル No 2 28.5
ブロン No 2 22.2
魚スープ 11.6
オニオン・グラタン 6.5
アップルパイ 8.5
ワイン 32.
合計 109.3 ユーロ
Brasserie L Europeen
2 rue de Lyon 75012
電話 01-43-43-99-70