ウィーン再訪 まずバーデンへ

9月にウィーンに行ってから、すっかりウィーン好きになってしまった我等、パリ滞在中にもう一度、と前回行き残したところを中心に旅行計画をたてた。
温泉大好きなふたりにとってウィーン郊外の温泉保養地バーデンは外せないポイント、スパのあるホテルの中で空港シャトルサービスのあるところを予約した。到着前に連絡すると実はバスではなくハイヤー、従って無料ではなく有料であることが判明、メールでのやり取りの末、空港でタクシーを拾うより少しだけ安い価格であることが判り、お願いした。

ウィーン国際空港のディスプレイ、前回はクリムト展だったが、今回はベルヴェデーレ宮殿のクリスマス、行きたいなあ……

名前が書かれた紙を持った運転手が空港出口でお迎え、
ホテル・シュロス・ヴァイカースドルフへ向かう。

部屋は広々としておりバルコニー付き、公園に面している。


パリと違って何故かウィーンは上天気、外は秋たけなわ、さっそく公園に散歩に行く。

枝垂れ柳の黄葉がみごと





公園から歩いてすぐのベートーヴェン・ハウスは
「第九」を作曲したところだと言われている。


1792年からウィーンで活動していたベートーヴェンは70回以上引越ししたそうだが、バーデンでも何か所か引越ししたらしい。ここには1821年夏、1822年夏、1823年秋に住んでいた。日本では引越し魔といえば90年の生涯で90回以上引っ越した葛飾北斎が有名だが、ベートーヴェンは享年57歳、引越し率としては北斎より頻繁だ。このふたりは同時代人(ベト1770〜1827、北斎1760〜1849)ベートーヴェンが住んでいた家はウィーンにも残っているが、北斎の住んでいた家は絶対残ってないと思う。

我々は朝食はふだんは食べないが、宿泊料金に含まれているときはもちろん食べる。そして昼を抜くか軽くという方針である。
絞りたてのジュース、選ばれたハム・ソーセージとチーズ、色々な種類のパン、
ここの朝食はとてもおいしかった。


夕方ウィーンでのコンサート以外予定のないこの日はホテルのスパでゆっくりしようと別棟にあるスパへ行く。スパは無料、ホテルのルームキーで更衣室へのドアが開く。温度の異なるドライサウナ2種類とミストサウナがあり、プールもある。ドイツ式で混浴なので我々は水着着用。素晴らしかったのはプールから外にあるテラスに行けること、外気がサウナでほってた肌に気持ち良い。小さな川が目の前を流れており、流れに
そってある大きな木にはリスやキツツキがいる。寒くなるとサウナへ、また外気浴、
プールサイドの椅子に寝そべって持参した本を読む。我々以外の客は4〜5組、混んでないところも大変けっこうである。
すっかりリラックスして、部屋へ戻り、夕刻ウィーンへ出かけた。(とら)

Hotel Shloss Weikersdorf
Schlossgasse 9-11, 2500 Baden
電話 (02252)483 01
www.hotelschlossweikersdorf