もう一か月が経った!

早いものでアッ言う間にひと月が過ぎた。あと11カ月しかない!

このひと月、何をしただろう?
オペラ座や三ツ星にとりあえず行った。
銀行口座の開設や外人登録の申請をした。
毎週のマッサージやお掃除の時間割を確立した。
歯も入れた!

でも一番いっぱいやったのは食うことである。夢中で食べた。おいしかった。
そしてパリの食の豊かさを実感した。

ランチセットに限ると、質・量ともに東京と比べると、パリの方が選択肢が圧倒的に豊富だ。
いろいろな料理、様々なレベルと金額の店があちこちの街角に重層的に存在している。

東京で我々が住んでいた所は、外食には日本で一番便利な場所に立地していると思っていた。
銀座と日本橋が徒歩圏、ということは日本で最も料理が豊富で多岐に渡って選べる場所である。
大概の料理屋はあった。値段さえ問わねば、である。

ところが一人予算を2千円位と条件を設定するとガラリと様相が変わる。
こちらでは前菜+主菜、場合によってはデザートがついて十分2千円以内で食べられる。
しかもどこかの国のランチセットのような小鳥の餌の量ではない。
ガッツリ食べられる種類と量だ。そして質=味がおいしいのだ。
そしてこれが多彩な種類の料理で提供されている。
500円足せば、たっぷり入ったグラスワインが飲める。一杯で済まなくなるのは仕方がない。

パリでの外食の選択肢の多さと幅の広さをこのひと月実感してきた。
これに半径2km以内という条件を入れるともっとはっきりしてくる。
外食生活において最高に便利な所に住むことができた幸運にただただ感謝している。 
                                     (いの)