ニュース寸評

昨晩(1月27日)のニュースのトピックスをいくつか紹介しますと;

ダボス会議は今日で3日目。ギリシャの債務帳消しのレベルをめぐって討議は白熱化している。
月曜にはEUのサミット会議が予定されており、ここで一定の結論を出すことができるか、が焦点。
会場が映し出される。日の丸も見えたが誰が来ているのかの報道はない。すると会場入り口に ANAJAL Meeting の看板が!
おっ ANAJAL が共同で新企画でも立ち上げたのか、と一瞬思った。が良く見るとANNUAL Meeting であった。存在感のない日本にさみしい思いをさせられているが故の幻視か。

・スペインの失業率は22%強、先進工業国のなかでは断トツ一位だそうだ。24歳以下では二人に一人が失業中。昨年のGDP伸び率はマイナス1.7%で、経済のシュリンクが続いている。この国にいても未来はない、アメリカに行く、とインタビューに答えている失業者。これでは社会不安が増し、何が起こっても不思議ではない。
格付け会社のFitch社がイタリアとスペインをそれぞれ更に2段階引き下げたとの報道。
欧州内の南北問題が一層深刻化するのかと思いきや北のベルギーも併せて引き下げられた。将棋倒しの様相だ。その結果か、今日金曜のロンドン、フランクフルト、パリの株式相場は総崩れで終わった。欧州危機が抑えられないと日本は吹っ飛ぶぞ。

・スポーツのトップニュースはお国柄が出ていた;
英国のスカイニュースは、テニスの豪州オープンで英国のマレーが準決勝でジュコヴィッチに敗れたと。まあ順当な話題だ。マレーの敗者インタビューの背後の広告は韓国起亜自動車とスイスのローレックス。これが日本全盛の頃ならトヨタセイコーだった。日本の退潮がここにも見える。
フランス24のトップは、サッカーのアフリカカップガボンで開催。アナウンサーの「ガボン」と言う言葉に台所のワイフがジャポンがどうかしたの?と訊ねてきた。ジャポンでガボンを知っている人はどれくらいいるだろうか。フランスでは2月12日の決勝に向けて盛り上がっている模様。日本でこのニュースは皆無だろうな。

・スカイニュースの世界の天気予報では日本は出てこない。このチャンネルの天気予報画面は二つのパターンがあり、一つは欧州→アフリカ→中東→インド→豪州→東南アジア→中国で北京まで北上するがその右隣の日本に行きつかないで終わる。
もう一つは欧州→アフリカ→豪州→南米→北米でお終い。
どちらのパターンでも極東はなし。英国一般人民から見ると日本はまさに遠い東の国で、観光客はもとより、最近ではビジネスマンもあまり行かないのだろうな。(いの)