ベニスでレンタカー

ベニス・マルコポーロ空港でレンタカーした。
ハーツやエイヴィス、ユーロカーなどの有名レンタカーが軒を並べる中にあって、ひときわ小さなスタンドが我がレンタカー屋だ。日本のネットで最も安いのを選んだせいか、応対がつっけんどんで、サービスがめちゃ悪い。
まず頼んであったナビが付いていない。右側ドライブで、イタリアという運転の荒い国で、右も左も分からない土地不案内な所で、ナビがないのは大変不安だ。一時はキャンセルし他社に乗り換えようかと思い、隣のハーツにこっそりナビある?と聞いたらノウと言う答え。仕方がない、借りるしかない。
通常レンタカーには(日本では)近隣の地図がサービスで置いてある。地図は?と聞くと、向こうのキオスクを指さし、あそこで買え(Buy there)、と冷たく言う。頭にきたがこれも安い会社を選んだのだから仕方ないか、と荒立つ気持ちを抑える。
運転を知らないとらは地図などなくてもなんとかなるわよ、とのたまう。でも、なかったら絶対目的地へ行けない。指さされたキオスクへ行くがイタリア全土しかない。結局空港そばのガソリンスタンドでB4の北イタリア版を手に入れた。29ユーロもした。
言ってみれば東日本版の道路地図で栃木県の一部をうろうろするようなもので、細かい道路は記載されていない。が、これで右か左かまっすぐか、は分かる。

車はご機嫌



プジョー308SW。700kmしか走っていない新車。
ハッチバックステーションワゴンで今流行のエコ・ジーゼルだ。

ターボで加速はいいのだが、2速から3速へのAT変速に一瞬ふわっとした間があり、日本の5速ATに慣れている者にとってはやや違和感があった。
翌日ハイウエイを走ったが高速安定感は良かった。最初はおどおど走っていたが、すぐに慣れ、油断すると簡単に140kmまで加速する。
危ない、この国の法定速度は90kmなのだ。


イタリアの一方通行マークは英独仏と比べてやや長いのが
ユニークで面白い。



ひるがえって考えてみると、パリでは一方通行標識はあまりみかけない気がする。
その代り進入禁止マークだらけだ。
対面通行の方が少なく、ほとんどが一方通行なので、入るなマークの方が実際的なのだろうか。

あと、この国では昼間でもヘッドライト点灯が義務付けられている。
昔ライトアップは北欧だけだったのに。日の長い南欧のイタリアには必要ないような気がするが...。
結局ベニスの北、トレヴィソ県の、英国によくあるラウンドアバウトの多い道路、を
およそ300kmほど走り回った。(いの)