ジャズクラブへは木綿着物で


友人の知り合いがジャズを歌うというので11区まで出かけた。
ジャズなので「いの」はジーパンで行くという。
ジャズクラブにそぐうような洋服を持っていないので、いっそと木綿の着物に木綿の帯という格好に決めた。
春の夜にふさわしい薄紫の単衣帯はバッティックというカジュアルな取り合わせ、友人が春らしいとほめてくれる。


ジャズクラブはパリのはずれ、
ペール・ラシューズ墓地の隣の駅で降りる。
小さなホテルのバーに小舞台があり、ここで演奏があるらしい。




9時からだというがまだ関係者らしい人たちしか集まっていない。
シンガーに挨拶、飲み物を頼む。
9時を過ぎたころにジャズ好きな仲間、近隣の人などが集まり始める。
レストランで会うような人種とはちょっと違って、自由人という感じでみんな痩せている。


シンガーは女性なのに、男性のような低いハスキーボイス。
すごく上手と言うわけにはいかないが、雰囲気はある。




ピアノとのデュオだが、途中で黒人のミュートトランペット演奏者がゲスト出演、
ジャズクラブらしくなる。

これから日の入りが遅くなり、夏時間でもあり6月は10時ぐらいまでは明るいという。
パリにはピアノバー、ジャズバーなどたくさんナイト・スポットがあるらしい。
夏の夜長、どんどん夜遊びに出かけよう。(とら)