1333644063**[観光]パリ国際大学都市

いつも散歩に行くモンスリ公園の向こう側には広大な敷地をもつパリ国際大学都市が広がっている。
わざわざ都市(Cite)と冠がついているのは、世界各国の寮が集まっているからだ。
敷地面積は40haもあり、いろいろな国が建てた37の寮館に120ヵ国からの学生約
5500名を収容している。

正面ゲートには、猥雑な立看板などは無論なく、日本の大学の学生寮のイメージからは程遠い雰囲気。

イギリス館はなんとなくロンドンの
雰囲気だ。

広いので道路に案内板がある。


我が日本館は和風の屋根と(この写真では見えないが)土台に石垣を組み、お城のイメージを出している。
 




明治の大富豪バロンサツマ(薩摩治郎八)が西園寺公望に頼まれ、私財350万フラン(2億円)を投入し1929年に建てた7階建て、68部屋の日本館の玄関にはサツマ建立と記してある。
彼は戦前のパリで10年間に600億円を費消したというからスケールが違う。 

ドイツ館は国名ではなく若者に愛読されるハインリッヒ・ハイネ館と名付けられている。
ドイツにしては粋な名称をつけたものだ。
カンボジア館。
現在本当にカンボジアから留学生が来ているのだろうか。


裏から見た本館。お城みたいに立派だ。この本館に食堂があり、学生さんは3ユーロで昼食が食べられるという。部外者は5ユーロだそうだ。


この大学都市はパリの南限に位置している。
キャンパスの端にパリ市を囲む高速道路環状線ができたため、教区の教会堂サクレ・クール教会は分断され隣のジャンティイ市側に追いやられ、かろうじて歩道橋でつながっていた。(いの)

Cite Internationale Universitaire de Paris