友遠方より来たる―その3

ゴールデンウィークバンコク在住のジャーナリストS氏、東京在住の編集者F女史
夫妻がやってきた。
久しぶりの旧友の訪問である。S氏は出張でパリには何回か来たことがあるが観光
する時間はなかったらしい。F女史は初めて。我々も暖かくなってきて本格的にパリを見ようと思っていたところだったのでグッドタイミングだ。

空港まで迎えに行く予定にしていたが、前夜に電話が、急病人が出たとかで飛行機がムンバイに緊急着陸、乗継便に間に合わないかもしれないとのこと。深夜にもう一度
電話がかかり、結局予定の便には乗れずに次の便で来る、6時間の遅れであるので
よろしくという連絡だ。翌朝ネットで検索して到着をチェック、ターミナル1にRER(高速郊外鉄道)B線で向かう。
バンコクを出発してから23時間たっているわりには到着したふたりは元気。パリへの電車内で観光のプランを話し合う。到着予定は朝だったので、F女史と一緒にレンヌのビオマーケットに行こうとしていたが、すでに4時なので断念。我が家での夕食を7時半からにして、まずチェックインして少し休んでもらうことにした。

投宿した Hotel du Midi 我が家から一番近いホテルだ。 
  


ライオンの銅像が中央に鎮座するダーンフェルロシュロー
広場に面している。


ダーンフェルロシュロー駅、空港から乗り換えなし、電車で一本だ。

メトロやバス停も目の前、交通の便は非常に良い。

6時にホテルに迎えに行き、ホテルから近いモンパルナス墓地周辺、カルティエ財団現代美術館の前などを1時間ぐらい散歩してから我が家へ向かった。



我が家と
ホテルを
つなぐ
プラタナス
並木道












 
生野菜たっぷりのサラダとハムとチーズ、魚屋で買ったシーフードマリネとテリーヌという献立だったのだが、S氏が機中パンばかりでご飯が食べたいというので、急遽ご飯を炊いた。ご飯のおかずは残り物のサバの生姜煮しかなかったが、それが食べたいと
S氏。このカップルは本格的フランス料理など望んでないということがすぐに分かった。

翌日からの観光プランをつめようとするが、エッフェル塔凱旋門、モンマルトルの丘、モンパルナスタワーすべて行きたい、なおかつ上まで登りたい。美術館は最低でも
ルーブル、オルセー、オランジェリーは行きたい。セーヌ川クルーズ、シャンゼリゼ
それにホテルそばのカタコンベは絶対に行きたい。パリだけでなく郊外にも行って
みたいと盛りだくさんで絞れない。結局、天候との関係もあり出たとこまかせ、天気
予報では翌日月曜日は雨。オルセー、カタコンベは休みなので、ルーブルに行くことにして9時にホテルに迎えに行くということだけが決まった。
一週間の滞在予定ではたしてどこまで実現できるのか……(とら)

Hotel du Midi
4, avenue Rene Coty,75014 Paris
tel: 01-45.27.23.25