晴れた日はモンマルトル

さて翌日、起きてみると晴天である。
こんな日に美術館はもったいないと連絡をとりあい急遽モンマルトルに行くことにする。
まず駅に行って切符を購入、Navigo Semaine は月曜日から日曜日までの一週間乗り放題のパスなのでちょうどその期間滞在するふたりにはぴったり。
いのも試しにこれを購入する。とらはカルネを10枚12.7ユーロで購入。ナヴィゴは
24.15ユーロなので、この1週間で20回以上乗れば「いの」の勝である。

バスでクリシー広場に向かう。バスの乗り方・降り方をレクチャー。
クリシーでモンマルトル方面に向かうバスに乗り換え、ムーラン
ルージュを左に見てピガールを過ぎ、Anvers で降りると観光客で
いっぱいである。さすがパリ5大観光地のひとつ! 
我々もサクレクール聖堂を目指して階段を上がる。


空は晴れ
上がっている。
ドームに上ると
晴れた日は
サンドニまで
見えると
聞いたこと
がある。

あまり並ばないで聖堂内へは入れた。上に登る階段を探すが見当たらない。ドームの上に人が見えたので上がれないはずはない。F女史は「関係者しか登れないのでは」と、私は聖堂を出たらまた並ばなければいけないのでもし聖堂内に登り口があったら大変と2周してみまわるが、登り口はない。聖堂を出て、周りを見渡すと下に降りる
階段にドーム展望台・地下聖堂の案内板が!50人ぐらいの列ができている。ここだと後ろに並ぶ。クレジットカートで入場券を買えば並ばずに入れますとの表示を見て、販売機に行ってみたがおかしい。先に並んでいる人が壊れていると教えてくれた。展望台のみ、聖堂のみ、両方の3種類のチケットがある。聖人にとりわけ興味のない我々はもちろん展望台のみのチケットである。S氏は地下聖堂のほうへ入りかけてチケット売り場のひとに注意される。ここから延々と300段あるという螺旋階段をのぼる。

登った甲斐はあった。素晴らしい眺めである。360度パリの街が見渡せる。

モンパルナスタワーやエッフェル塔も眼下に見える。
ルーブル美術館観光を予定してカメラを準備していた「いの」は望遠レンズを持って
こなかったことを悔しがることしきり。
 
ゆっくりとモンマルトルの丘をくだる。

地図によればこの風車は「ラデの風車」なのにムーラン・ド・ラ・ギャレットを名乗る
レストラン。

本物の風車はもう少し坂を上がった所にあるのだが、ルノワールの同名の名画が印刷されたポスターまで飾られているし皆ここだと思い込むだろう。現に多くの観光客が
この店の前でたむろっていた。

ランチはかってベトナムに駐在していたS氏の希望で市庁舎そばのベトナム料理店へメトロで向かう。並んでいる日本女性が「あまり日本人が来ない店ですがどうやって見つけたのですか?本当においしいんです」と話しかけてくる。これは相当期待できるのではと彼女の後に並ぶ。テーブルについてトイレに行きたいと店の主人に場所を聞くときっぱりうちにはないとのお答え。仕方がないとF女史と一緒に近くのデパートBHVで
トイレを借りる。従業員や他の客たちはどうしているのだろう?
料理はまあまあだが食後のカフェをゆっくり飲むような店ではない。そそくさと出て市庁舎を見て、アルコル橋を渡ってシテ島へ、カフェに入って一休み。このあとふたりは
ノートルダム寺院を観光するという。3時過ぎなので、ここでいったん解散、Rのつく月の最後のこの日、生ガキのあるカフェの夕食を予約し、7時過ぎにホテルに迎えにいくことにした。(とら)