新フランス大統領誕生

5月15日オランド大統領が誕生した。

この日の朝方は薄日が差していたが、風は冷たく町行く人々は皆コートやマフラー姿。そこへ更に温度が下がり昼前から黒雲がわき上がり突如嵐のような天候となった。
日本の新聞なら「困難な船出を暗示するかのよう..」的キャプションをつけたかも知れない。

夜10時半TVをつけると、この日一日の動静とベルリンでのライブを放映していた。
日本では演説内容しか報道されていないと思うので、ざっとまとめると;
9:15  オランド エリゼ宮着。サルコジから核ミサイルの発射コードを引き継ぐ
9:20  大統領就任宣誓式
9:40  サルコジ エリゼ宮を去る オランド見送らず
9:50  就任演説
10:45 オープンカーでシャンゼリゼ大通りを凱旋門
      突如にわかにかきくもり大粒の雨がザーザー降り 彼はびしょ濡れになり
      ながら手を振り続けていた この映像の印象は強かった
11:00 凱旋門で無名戦士の墓に献花
11:20 帰りは屋根付きの車中から手を振る エリゼ宮に戻って、まず着替え
12:10 初のランチは元社会党の首相たち(ファビウスやジョスパン他)と会食
13:45 マリ・キューリー夫人像へ献花 (ソルボンヌ大学初の女性教授であり、
      またパンテオンに埋葬された初の女性でもある)  また雨
13:50 また着替え
14:10 シティホールでパリ市長と会談 演説
14:25 太陽が戻る
14:48 ギリシャ再選挙決定の報入る
14:50 新首相にエロー(Ayrault)氏任命が発表される 親独派として知られている
      そうだ やはり対独関係が最重要ということか
16:30 ベルリンへ飛び立つも雷のため引き返しヒコーキを取り換えて出直し
18:30 ベルリンに予定より1時間遅れで着
19:30 メルケルと会談、会食
22:30 記者会見  〜 23:10

記者会見に先立ちオランドとメルケルがそれぞれ演説。
メルケルは時々原稿に目をやるが、オランドはほぼ真直ぐ前方に眼を据えて演説していた。大したもんだ。
メルケルは少し蝋がかった年寄肌が目立ったが、オランドは紅潮しているのか、ワイン焼けあるいは選挙焼けか、は定かではないが赤銅色に見えた。57歳と若いが脳溢血は大丈夫か。
二人はそれぞれの母国語で演説。続いて記者から質問が飛ぶ。皆自国語だ。ロイターの記者は英語。つまり英独仏語が飛び交う。すげーなー、記者たち皆3か国語分かるんだと思って見ていたらアップが映る。記者たちもしっかり同時通訳のレシーバーを
つけていた。なーんだ、と思ったが、ところで日本人記者はちゃんと逐一フォローできているのかちょっと心配になった。
心配といえば強行日程に加え、雨に二度も降られびしょ濡れになった新大統領、風邪を引かないかちょっと心配です。(いの)