パリのモスク

中東は日本からは地理的にも心理的にも遠い国々であり、イスラム教は4人まで妻が持てるとか、アルコールはダメとか、断食の時期があるとかの断片的な知識しかないのが一般的な日本人ではないだろうか?
パリには中東からの移民が多いし、髪をベールで覆ったイスラム教の女性もよく見かける。ハマム(トルコ風サウナ風呂)を併設しているモスクがあると聞いて、植物園の裏側にあるパリのモスクへ出かけてみた。白亜の異国情緒豊かな建物の入口の頭上にはイスラム教のシンボルである三日月と星のマークが。トルコやパキスタンの国旗はまさしくこれだ。
 
入口を入ろうとすると、門番のおじさんが入場料はあちらで、と指さす。
一人3ユーロ払って中に入ると広いパティオがある。
1920年代にできたスペイン・ムーア様式の建物。
ミナレットは約33mの高さがあり、周りは市街地なので結構目立つ。
 
この中庭を取り巻く回廊の壁面のタイルは一面モザイクだ。


建物の中心にはモスクがある。ここで日に5回アラーに祈る。
イスラム教にもいろいろな宗派があるが、中に入るのに服装をうるさく言わないあたりがパリのモスクだ。
しかし祈りの場には入ってはいけないと厳しく入場時に注意されており、押さえるところは押さえている。
異教徒進入禁止なので礼拝堂の入口からレンズだけ入れて撮影。

パティオをつなぐ回廊


庭園になっているこのパティオはグラナダのアルファンブラ宮殿を
イメージしているとか。

おじさんふたりが記念撮影している。      

       庭のバラ
       蕾が花を取り囲んでいる

集会所か

イスラムの装飾デザインはなにか魅かれるものがある。


この建物の東側に中東風カフェがあり、その奥にハマムがある。
男女別かと思いきや日によって男の日と女の日に別れる。なんと週に男は2日だけ、後の5日は女だという。
イスラムは女性にやたらやさしいようだ!?(いの)

La Mosquee
Place Puits de I'Ermite 75005 Paris
01-41-31-18-14