もうひとつの中華街

13区の中華街はガイドブックによく載っているが、20区の中華街に関する記事は
ほとんど見当たらない。しかし発生系譜的にはこちらの方が老舗だろう。
この辺は移民の町、人種のるつぼだ。路上の人種を観察するに、東洋系が多い13区と違い、中東系や黒人系もほぼ同数で、ここもパリ?という印象だ。


この一帯はパリでモンマルトルに次いで高い丘にあり
見晴が良かったことからベルヴィル Belleville 「美しい街」と
名付けられたとか。でも現在のこの通りを見る限り町名変更
した方がよさそうだ。

20区と前述したが、ベルヴィルの交差点の道路は区の境界で、店が道路のどちら側に位置するかで住所が変わる。十字の交差点をイメージして、西北=左上が10区、
左下は11区、右上は19区、東南=右下は20区となる。

ここへ来た目的は、中華食品スーパーでジャコを売っていると聞き込んだためだが、
数件廻っても発見できず徒労に終わった。
昼時なので適当な店に入った。

珍しい中華煮込みがあったので注文してみた。鍋は韓国の石焼ビビンバ用のようだ。

いつもの青菜炒め

ビール、ワインと定番スープを入れて48.9ユーロ。


ここの朝市はパリで1,2を争う安さだそうだ。もう昼過ぎなのでイチゴの安売り、というか投げ売りをやっていた。2箱で2ユーロ!1箱1ユーロでは売ってくれないのか?
いずれにせよ想像を絶する激安さではある。当然2ユーロで買った。
通りがかりの車の人も後続車にクラクションを鳴らされてもものともせず買っていた。
そこまでの自己主張というか自己中でないとパリでは生きていけないのか。もっとも
日本では、そこまで自己主張が強いと生きていけない。
食べきれないので残りでイチゴジャムを作った。


ここの通りの並木は13区と
同じアカシアだと気付いた。


東洋にはアカシアというのがフランス式都市計画なのかも。(いの)