イギリス チケット事情

ロンドンのホテルにチェックインした後、まず翌日のカーディフ行の切符を取りに出発駅パディントンまで行くことにした。
というのは列車のキップはネットで予約したので、当日乗車直前に万一トラブってはマズイと思ったからだ。
ロンドンの地下鉄は以前と比べきれいになったとはいえ、その構造自体はチューブと
言われた昔のままで狭い。考えてみたら地下鉄開通は幕末の1863年なので文句を言う方がおかしいかも。

まずは地下鉄で

パディントン駅に行き

明日の時刻表をチェックして

自動販売機に予約番号を入力するとキップはすぐ発券された。
事前予約だと安いし、これは便利なシステムだ。

しかしそれにしても地下鉄の料金が異常に高い。
ロンドン都心部は同一料金とはいえ、一回4.3ポンド(130円換算で560円)二人で一往復すると17.2ポンド(125円換算でも2,150円)だ! ロンドン人は皆スイカ
みたいなカードですいすいゲートを通っていく。オイスターカードという。
以前ロンドン出張に来た時に購入したいののカードがまだ使えることが分かった。
カードには6年前の1.2ポンドが残っていた。とりあえず4.3ポンドx4回分として
20ポンドチャージ。とらは4.3ポンド払って切符を買った。

翌日カーディフ行は一等車。約2時間だ。
車窓からの景色は
フランスの平原と違い起伏が多く、
馬や羊が点在していた。

カーディフ駅。
よもやもう一度来ることになるとは。

車中や駅前で会った応援に行く人たち。

なでしこが勝ち上がり、再度ここカーディフで準々決勝ブラジル戦をやるというので、
急遽予定を変えまた応援に来ることにした。スタジアムは空いていたので、チケットは買えるだろうと思ったが、もう40ポンドの席は売り切れで、上階の20ポンドの席しか
ないという。6月の時点ではチケットは完売と言われ、その後やっと手に入ったチケットをありがたがっていたが、来てみるとスタジアムはがら空き。
準々決勝1階の40ポンド席にも空きが目立った。何かがおかしい。

結局ロンドン・カーディフ間を
2往復通勤したことになる。


更に不思議なのは列車の値段だ。
ロンドン⇒カーディフ行は最初は1等車で一人29.50ポンド、2度目に行った時は2等車で同一金額。
カーディフ⇒ロンドンは1等で一人40ポンド、2回目は2等で39ポンド、たった1ポンドの違いだ。
日本の明朗会計に慣れた身には、この複雑怪奇な料金体系は全く理解できない。
これは2等車。
当日はサッカー帰りで混雑するから、と急に全席
自由席となった。辛くも座れたから良かったが、もし
立ったままだったとしてもカネは返してくれない。

パディントン駅から地下鉄に乗る時、いののカードにチャージした分はもうなくなって
いると思い、普通にキップを買った。2人分で8.6ポンド。
翌日はロンドン市内観光で地下鉄に乗る頻度が増える。とらがネットで調べるとどうやらオイスターカードは割引があって、切符だと1回4.3ポンドのところ、時間帯によるが1.3ポンドぐらいになるらしい。オイスターカードの補償金5ポンドを支払ってもよさそうだ。いののオイスターカードの残高チェックすると、もう残金がないと思っていたのに
まだまだ残っている。オイスターカード利用が断然トク、とこの時点でやっと分かり、とらもさっそくカードを購入した。パリのナビコカードと違って、写真を貼れとか名前を書け、とかの面倒臭いことはなく簡単だ。割引が全くないスイカに慣れている身としては
こんなにカードが得とは思ってもみなかった。

上はいのが2006年に購入したカード。今回ちゃんと使えた。
下はとらが今回購入した期間限定デザインカード。
20年後に値が上がるかな。


結論;オイスターカードは割引率が断然いい。普通にキップを買うヒト=観光客から
ボッタくろうとしているとしか思えない。仏ナビコカードは一日4回乗れば普通の切符を4回買うより得になる。フランスのほうがなんだか明朗で平等感があるような気がしてきた。イギリスは仕組みを知っている人だけが得をする。資本主義発生の地と自由・
平等・博愛の国の違いか? 
ひるがえって、割引のほとんどない我が国の仕組みはいいのか、悪いのか?(いの)

パディントン駅といえばパディントン・ベアですよね。パディントン・ベアは暗黒の地
ペルーからこの駅に降り立って物語が始まります。
カーディフの先にプリマスがあることををみつけ、ペルーから船でプリマスに着き、それから列車でパディントンに来たのか、と納得しました。
ほかの港に着いていたらウォータールー・ベアとかユーストン・ベアになっていたんだ!(とら)

なんか、ボケx散漫というか意味不明で終わり、すみません(いの)