テムズ河を歩く
都合2回の忙しかったカーディフ行ったり来たりが終わった翌日、ゆっくり過ごそうと
テムズ河散歩に出かけた。
ホテルはセントポール大聖堂とテムズ河に挟まれた所で、河畔まではほんの5分だ。
テムズはセーヌ同様都心部を東西に流れている。セーヌだと北側を右岸、南側を
左岸と呼んでいるが、テムズは北岸、南岸と地図で見た通りの呼び名だ。この呼称の
差は何故だかは知らないが、きっとセーヌの方が蛇行度が高く単純に南北と言えないからかも知れない。
まずブラックフライヤーズ橋を南に渡る。
南岸には1970年代後半頃のエリザベス女王一家の大きな垂れ幕が下がっていた。みんな若い。
しばらく西へ向かって歩くとウォタールー駅にぶつかる。初期のユーロスターはここから発着していた。
今度は右へ折れお目当てのウォタールー橋を北上する。この橋のたもとの両側には
ロイヤル・フェスティバル・ホールとロイヤル・ナショナル・シアターがある。
何故この橋を目指したかというと、この橋の上からロンドンの2大スポット、ビッグベンとロンドン塔が一度に見れるという怠け者用観光スポットだからだ。
ところが今や東方のロンドン塔やタワーブリッジまでの間には橋が5本、鉄橋が
2本横たわっており、望遠でもかすむ程度にしか見えなかった。世の変貌は早い。
左端はセントポール。右側の頭が卵型の変な形の高層ビルは、形がキュウリの酢漬け「ガーキン」に似ているところからガーキンビルと呼ばれている。
西方でまず見えて来たのは南岸の大観覧車。ロンドン・アイ(Eye)という。
そして、ご存じビッグベンとウエストミンスター宮殿(=国会議事堂)。
ここまでたった30分なのでタワーブリッジへ行こう、ということになりストランドから
バスに乗る。
オイスターカードは地下鉄のみならず
バスも使えるので便利だ。
ロンドンのバスの外観は昔の
ままだが、中は一新され実に
モダンだ。
モニュメントで降りロンドンブリッジのたもとからテムズ沿いの小道、通称クィーンズ・ウォークを歩く。
ここにはフランズТVのオリンピック中継の本拠クラブ・
フランスが営業中。アナウンサーのバックにタワーブリッジが見えるという見栄えの良さからここを選んだのだろう。
その絵がこれ。
駆逐艦が係留されていた。空からのテロへの守りだそうで、砲身は全て上へ
向けられている。
ロンドン塔は流石に観光客で一杯だ。
ロンドン塔のマスコットや透明人間が子供たちの人気だ。
ロンドン塔は裏手から見た方がその陰惨な歴史を思い起こさせる。
タワーブリッジは上もかなりの人気のようだ。
帰りのバスはセントポール経由リージェント・ストリート行き。
2階から見る景色はまた格別で気分が良かった。(いの)