田舎風煮込みの店

フランスの秋のキノコの代表はセップ茸。
日本語訳だとヤマドリダケといい、聞いたこともない名前でピンとこないが、イタリア語だとポルチーニ。日本のイタリア料理屋でのメニューに今頃よく登場するのでこちらの方が馴染がいいかも知れない。

5区の小さな公園に面した小道に煮込み料理の美味しい店があり、そこの看板料理がセップを使った豚肉の煮込みと
聞き込み出かけてみた。


昔の古き良き時代の田舎風のレストランという触れ込みだか、店内は
レトロなポスターやグッズが雑然とコテコテ飾られている。

ボリュームがあると聞いていたので、前菜なしメインのみを頼んだ。

塩漬け豚のすね肉とセープや野菜を煮込んだ銅の深鍋ごとドーンと出てくる。

肉塊とジャガイモをごろりと皿に盛り付ける。
量に圧倒されるが旨いので結構食べてしまった。

とらはシュー・ファルシ(ロールキャベツ)にした。これもやや小さめな鍋で出てくる。

いずれもこげ茶色の濃いめの田舎風煮込みで、ついパンをお代わりしてしまった。

店の名前を辞書で引くと、ル・ルフュージュ・デュ・パセ = 過去の隠れ家、という。
確かに、塩味の薄い料理を少なめに、という今風パリ料理に流されない男の料理と
いった雰囲気十分の店だった。(いの)

ロールキャベツ      18
ブタとセープの煮込み  26
ワイン、ハーフ      12
サン・ペレ         4.5
合計 60.5 ユーロ

Le Refuge du Passe
32 rue du Fer a Moulin 75005
電話 01-47-07-29-91
無休