シャトー・サン・マルタン

大満足のシーフード・ランチを終え、ヴァンスのホテル、シャトー・サン・マルタンへ。
雨は止まない。ヴァンスには晩年のマティスの傑作と言われるロザリオ礼拝堂があるが、ここも雨風のため割愛。
坂道を上がっていくと左手に閉ざされた、ホテルへの鉄の門がある。車を門に近づけると自動的に開く、とホテルからのインフォメーションに書いてあったのでそうしたが、知らなかったら門の手前で停め途方にくれていたのではないか。
さすがは一流ホテル、玄関で車のカギを渡すと、従業員が車を駐車場にとめ、中の
荷物を全部部屋まで運んでくれる。チップの小銭があってよかった。
写真は翌日晴れてから撮影した。

エントランスから向こうまで吹き抜けで景色が見える設計。

今日オーダーしたソファはこのホテルでも使われている。

ここのレストランはミシュラン二つ星。
インディアン・サマー・プランはここでの夕食100ユーロ割引なので楽しみにしていた。レストランはものすごく雰囲気がいい。
ということは暗い。


フラッシュを焚かずに辛うじて撮影できたのは
チーズのチョイスだけ。

料理は期待していたほどではなかった。
昼もしっかり食べたので、デザートはいらないとなると、アラカルトの方が経済的。それぞれ好きなものにしようと、とらは前菜にニョッキのトリュフかけ、いのはフォアグラを
とり、とらのメインはヒメジ(Red Mulett)、いのは鳩料理。私たちがミシュランなら昼が二つ星で、今夜は一つ星だよねと話し合う。値段的には昼の3倍。しかしワインは大変おいしかった。特にこの近辺で製造している赤ワインが今まで飲んだものと違い、軽くさっぱりしているのに渋みもある。

翌朝、日の出まえに起きてしまった。天気は一転して快晴のようだ。
昨夜は何も見えなかったテラスに出ると夜明けの素晴らしい風景が!

明るくなるとさっそく庭へ。ホテルは中世のテンプル騎士団の城塞跡に建っている。
正面の蔦が紅葉していて美しい。
 

35エーカーもの広大な敷地に、糸スギ、オリーブ、ジャスミン、ラベンダー、セージ
など、多彩な木々と花々が植えられている。

群生するセージ。
オリーブは今ちょうど収穫の時期。実がたわわになっている。

プールにはいまだ注水されており水はきれいだ。いのが「泳げるの?」とフロントで聞いたら「あまりお勧めはできない」と言われたらしい。

テラス。インディアン・サマーでなく本当にサマーならさぞかし
気持ちよかろうと思われる。

朝ご飯つきなので普段は朝食抜きの我々だがもちろんビュフェへ。

絞りたてのオレンジとグレープフルーツのジュース。フレッシュなミルク、いろいろな
ハムとチーズ、パン各種。シンプルだが満足のいくビュフェだ。卵料理はオムレツを
注文、卵3個を使ったボリュームのあるものだった。

11時ごろまでゆっくりとしてから、昨晩飲んだ赤ワインを製造しているワイナリーを
フロントで紹介してもらい、ホテルをあとにした。(とら)

Château Saint-Martin & Spa
Avenue des Templiers, 06142 Vence
電話 0493 580 202 
http://www.chateau-st-martin.com