日曜の朝

11月最初の日曜日、枯葉舞うねずみ山公園を散歩していると、

シテ・ユニヴァ−シティ(大学都市)に面した大通りがざわついている。
バスに人だかりが。

RER(近郊電車)駅にも人が溢れ行列ができている。パリ方面が不通のようだ。
この駅と我らのダンフェルロシュロー駅の間をバスで振替輸送していたのだ。
今は昔、サラリーマン時代にはよく遭遇した、ある意味懐かしい光景だ。
予定が狂い困っている若者には失礼だがついニンマリしてしまった。







野次馬見物が終わり、ついでなので久しぶりに大学都市構内に向かう。
駅側の騒ぎが別世界の静けさ。そもそも人がいない。
新学期の入学生受け入れのガイダンスの垂れ幕や、大学都市の規模を誇る看板が
出ているが、ほぼ終了のようで森閑としている。

日本館にも人影がない。日本人学生諸君はまだ寝ているのか。
 

















隣の建物の蔦は紅葉が見ごろだった。

公園に戻る。水鳥の朝飯は芝生の虫でも食べているのだろうか。
わき目も振らず熱心につついている。
 
だいぶ秋色が深まってきた。紅葉もいよいよ終盤を迎えるようだ。(いの)